Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

2021-01-01から1年間の記事一覧

【脱炭素と半導体】混乱する台湾、半導体産業を揺るがす

世界的な半導体不足もあって、ことさら台湾のことが気になるようになった。ワクチン不足で新型コロナの感染者数が急増し始めた5月、 台湾にとって「目下必要になるのはワクチンだ」とブルームバーグが報じた。 www.bloomberg.co.jp 台湾の公衆衛生上の緊急事…

産業界でCO2排出量の半分を占める鉄鋼は「脱炭素」をどう進めるのか

二酸化炭素の排出量が減り、地球温暖化が少しでも緩和され、気候が穏やかになることを願ってやまない。国が掲げたカーボンニュートラル目標が少しでも早く実現して欲しい。 日本が排出する温室効果ガスのうち約9割がCO2二酸化炭素だそうだ。CO2の排出量の約4…

【コモディティ市場に異変】中国の影響力が薄れることはあるか

コモディティ市場に異変が起きつつあるのだろうか。「中国は商品相場を思いのままに動かす能力を失い、価格の急騰を抑えようとする同国の取り組みは実を結ばない可能性が高い」とブルームバーグが報じる。 www.bloomberg.co.jp 「米国を中心に先進国の景気が…

コロナ渦のオリンピックとソニー復活が意味するもの

ソニーがTSMC台湾積体電路製造が手を組むようだと報じられる。情報ソースは日刊工業新聞。それによると、経済産業省主導によりソニーと半導体ファウンドリー世界最大手のTSMCが合弁で熊本県に半導体工場を建設する構想が浮上したという。前工程中心で総投資…

【ウッドショック、コモディティ高騰】煩わしいグローバル化からシンプルな持続可能な社会へ

2021年1 - 3月のGDP国内総生産の速報値を内閣府が発表、実質で前期比1.3%減、年率換算で5.1%減になったという。マイナス成長は3四半期ぶり。21年4 - 6月期も2期連続でマイナス成長に陥る可能性があるそうだ。 米国の1 - 3月期のGDP速報値は前期比年率6.4%の…

【SDGsの限界】米中の対立、両国に共通する価値観は作れないのか

国連のオンラインイベントで米英独が、中国のウイグル問題を改めて批判し、「ジェノサイドやめよ」、「われわれは立ち上がって声を上げ続ける」と表明したという。 jp.reuters.com ロイターによれば、中国側の代表は「新疆については何も隠すことはないし、…

【変わるサプライチェーン】気になる米中関係、地政学のはざ間、バリューチェーンのあり方

インドのコロナ危機が深刻だ。感染爆発とそによる医療危機は、インドにアウトソースを進めきた銀行のバックオフィス機能を脅かしているという。 ブルームバーグによれば、UBSはポーランドに業務を移し、ムンバイとプネ、ハイデラバードの従業員計8000人の多…

【数字と根拠】GW期間中ステイホームに協力した人は65%だったという事実

ゴールデンウィーク期間中、多くの都民が「ステイホーム」に協力していたという。 朝日新聞によれば、東京都が開いたモニタリング会議で、自宅から5キロ圏内で生活した都民の割合が、5日までの1週間平均でみると65%という調査結果を公表したそうだ。この数字…

【コロナと不条理】インドの医療用酸素危機と大阪の病床使用率の恐ろしさ

インドが医療用酸素が不足し、危機状況にあるという。現地在住の日本人女性が亡くなり、現地邦人の感染者も約160人となっているという。医療態勢は崩壊しつつあり、通常の医療を受けられない危険性が高まっているという。政府は邦人に対して一時帰国の検討を…

【ファッションとESG投資】ファッションにおける「サスティナビリティ」とは何か

ファッションとESG投資。大量消費、大量廃棄が問題になり、ESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)から遠いところにいるのがファッション業界なのだろうか。 一方、ファーストリテイリングや良品計画などグローバルに事業を展開する企業はESG投資に早くから…

【見え始めるポストコロナ】ANAの業績は今期黒字に転換するか

ANAがコロナ禍を乗り越え、今期黒字転換の見通しと発表したという。市場予想の936億円の赤字(ブルームバーグ)に対し、280億円の営業利益の黒字を見込むという。 ブルームバーグによれば、航空需要の回復を見込み、航空事業が前期比でほぼ倍となる1兆2040…

【デジタル化】日本は最悪なのか、それともまだ成長の余地があるのだろうか

ベイン・キャピタル、ここ最近またその名を聞くようになった。日立金属に対してTOB公開買い付けを実施し、成長が期待されるEV市場を中心に更に競争力を高め、グローバルで Only 1を実現するための経営サポートを行っていくという。 その1週間ほど前には、東…

【自粛の中のサスティナビリティ】ユニクロ、ファーストリテイリングのDXとは

三度、緊急事態宣言が発出された。また自粛が求められる。 このコロナ渦にあっても、ファーストリテイリングの業績が好調だという。柳井社長が4月8日の業績発表の会見では、「正しさ」を強調したという。 このコロナ渦を乗り切るヒントでもありはしないだろ…

【CO2再利用とCCS】費用を投じるマスク氏と資金提供を求めるエクソンモービル

NASA米航空宇宙局が、火星探査車「パーシビアランス」に搭載したMOXIE「火星酸素現地資源利用実験装置」で、大気中の二酸化炭素から酸素約5gを生成することに成功したと発表したという。 www.afpbb.com 一方、国内では、トヨタ自動車グループの豊田中央研究…

【ポイントとビットコイン】日米政府による楽天の監視と熱を帯びるビットコインETF

ビットコインETF上場投資信託「パーパス・ビットコインETF(BTCC)」が、上場後2カ月未満で資産が10億ドル(約1100億円)を突破したとブルームバーグが報じる。 www.bloomberg.co.jp 発行会社であるカナダのパーパス・インベストメンツからの情報だという。…

【デジタル化インフラ】 データセンターにオリックスが新規進出、富士通は省エネ化

多角的金融サービス業のオリックスがデータセンター運営事業への進出を検討しているとブルームバーグが報じる。 「データセンターに対するニーズが激増している」と、井上社長がブルームバーグの取材に答えたという。 www.bloomberg.co.jp コロナ禍で電子商…

【ヘルメットなしで乗れる電動キックボード】区分は小型特殊自動車、それでもまだ実証実験中

電動キックボードが、実用化に向け一歩前進したようだ。ヘルメットの着用義務を任意とした実証実験を始めると、警察庁が全国の警察に通達した。 それによれば、産業競争力強化法に基づく特例措置で、認可を受けた事業者の車両を「小型特殊自動車」に位置づける…

【テクノロジーの憂鬱】アリババの巨額罰金にみる強欲と倫理

中国アリババが独占禁止法違反で、当局から182億元(約3050億円)の巨額な罰金を科された。 今になっての摘発には何か理由があったのだろうか。見過ごすことができない小さな小さな火の粉があったのだろうか。気になることだが、それよりはこの措置による影…

【進まぬデジタル化の深層】富士通とシーメンスがDXで協業する理由

コロナ渦は様々な弱点をあぶり出している。官庁のデジタル化の遅れが顕在化したことは言うまでもない。Society 5.0で、目指したはずのサイバー空間とリアル空間を限りなく融合し、問題解決していく社会からは大きくかけ離れた現実がそこにある。 DXデジタル…

【ポイントと暗号資産】暗号資産に進出するメルカリとスーパーアプリで経済圏構築を目指すANA

メルカリが、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行う子会社を4月下旬に設立すると発表した。新たな子会社は「株式会社メルコイン」という名称にするそうだ。 about.mercari.com 新会社を設立し、暗号資産事業に取り組むことで、「メ…

【実質ゼロ】二酸化炭素循環の実用化と可能性 ~デンソーでプラントの実証始まる

2050年のカーボンニュートラルの達成を国が発表すると、企業が一斉に脱炭素技術を競うにようになる。極めて単純な構図だが、それで気候変動の緩和に役立ち、そこから新たな産業が生まれれば、それはそれでいいことなのだろう。 // デンソーが、工場から排出…

【自動運転】トヨタ、アップル、それぞれが目指す「自律走行」

レクサスのフラッグシップモデル「LS500h」と燃料電池車の「MIRAI(ミライ)」の新型車の販売を始めると、トヨタが発表した。 最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate/Lexus Teammate」の新機能「Advanced Drive」搭載車を設定しているという。 (写真:…

量子コンピュータと古典的コンピュータによるデジタル化、DX

量子コンピュータはまだ先のことだと思っていたが、そうでもなそうだ。理化学研究所が、埼玉県に中核研究拠点「量子コンピュータ研究センター(RQC)」に開設し、富士通との連携拠点「理研RQC-富士通連携センター」を併設したという。 富士通によれば、理研R…

【サステナブル × デジタル】三菱と素材メーカ東レが始めたD2Cファッション

固定概念に取りつかれると、そこから抜けだるのは容易ではない。トレンドを掴み損ね、気がつけばひとりだけ取り残されていたみたいなことも起きるのだろう。サステナビリティへが世界のスタンダードとなり、デジタル化がこれだけ騒がれれば、その流れに乗り…

【SDGs】食品ロスに挑む商社のDX~在庫を最適化

DXデジタルトランスフォーメーションということばが、どうもしっくりこないと感じることがある。DXを否定する気はさらさらない。 あたり前過ぎて、何を今さらという感じがしているのかもしれない。 価格下落が激しいB2B業種で、限界利益20%でも持続的に成長…

【DXと余剰人員】強者たちはDXで何を変革するだろうか

地政学リスクという言葉が死語になるのではないかと感じることがあった。グローバル化が進み、世界がフラット化していけば、多様性ある世界になり、均衡が保つことができるのではないか。しかし、現実はそんなに甘美なものではない。 新たに力を持つ者が現れ…

【EVシフト鮮明】テスラに対抗するVW、EVコンセプトカーを発表したレクサス

独 VW フォルクスワーゲンは、2025年までに世界のEV市場のリーダー目指すという。今年のEV販売目標を100万台とするとブルームバーグが伝える。 主要テクノロジーを標準化することでコスト削減に取り組み、劇的な電気自動車 EVシフトを加速させ、米テスラなど…

【脱炭素と鉄鋼】日本製鉄はカーボンニュートラル競争を勝ち抜くことができるか

カーボンニュートラル、脱炭素の圧力が素材関連産業を揺るがしているのだろうか。 鉄鋼、鉄鉱石を原料に石炭を使って生産され、大量の二酸化炭素を排出する。 世界中のメーカがカーボンニュートラルの実現を宣言するようになれば、国内メーカも追従せざるを…

【新疆綿】アシックスの対応は「ダブルスタンダード」なのか

中国は、欧米と同様に人権を尊重しており、どの国であれ中国の政策を批判する立場にはないと主張している。それに同意しないのであれば、外国企業に代償を支払わせるというのが中国政府のスタンスだとブルームバーグが伝える。 さらに、中国で事業を行う外国…

小米もEV参入か、小型EVのシェアサービスを急ぐべき理由

中国 小米科技Xiaomi(シャオミ)がEV電気自動車に進出するとロイターが報じる。 それによれば、シャオミは自社ブランドのEVを生産するために中国 長城汽車と交渉を進めているという。他の自社製電子製品の大半と同様に大衆向けのEVとする考えだという。 jp.…