Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

【サステナブル × デジタル】三菱と素材メーカ東レが始めたD2Cファッション

 

 固定概念に取りつかれると、そこから抜けだるのは容易ではない。トレンドを掴み損ね、気がつけばひとりだけ取り残されていたみたいなことも起きるのだろう。サステナビリティへが世界のスタンダードとなり、デジタル化がこれだけ騒がれれば、その流れに乗り遅れまいと必死になるのだろうけれども、どこかでまだ固定概念を捨てきれずにいると、中途半端に終わり、変革など起きない。 

 

 

 ファッション産業もなかなか古い体質から抜け出ることができていなかったのだろうか。そんな中、三菱商事ファッションが新たなプロジェクト「NAGIE(凪へ)」を立ち上げたという。サステナブルな「D2C」で、限定受注生産で、余剰生産や廃棄等の業界課題の解決も目指すという。

nagi-e.com

「NAGIE」は、人や、地球環境や、社会を“循環させる”ブランドを目指しますという。また、資源は減らさず、可能性をうみ出していくといい、商品は、再生ポリエステルを中心としたリサイクル素材を全品番に使用し、不要になった商品を回収して新たな資源に変えていくという。

 受注生産方式に新鮮さを感じる。どんなサプライチェーンが構築されているのだろうか。

 WWD Japanによれば、今後は、他ブランドとのコラボレーションによるサステナブルな商品開発やD2Cブランドに対する素材や生産面での支援などを行う予定だという。

www.wwdjapan.com

 

 

 ユニクロとの共創で、そのサスティナビリティを支える素材メーカの東レが、グループ会社の東レ・ディプロモードで「D2C」で、直接消費者に商品を販売し始めたという。

 日本経済新聞によれば、D2Cの商品では衣料品メーカーに提供する前の最新の素材を消費者が体験できるそうだ。

www.nikkei.com

 その第1弾商品として昨年9月に、特殊な素材や生地の構造を採用したTシャツ「水を纏う」を用意、クラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」で消費者へ直接販売したという。

 今年2月には、第2弾として、ヴィーガンレザー「キマイラ スキン™」のコートを同じく「Makuake」で発売、サポーター571人を集め、目標金額 300,000円を大きく上回る16,993,350円を集めたという。

www.makuake.com

 

 素材メーカが「D2C」にまで触手し、その可能性を探る。東レの社長が言っていたが、衰退産業ではなく、まだまだ伸びしろがあるということなのだろうか。

 

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「サスティナビリティ」、「デジタル化」が、 大量消費、大量廃棄が問題視されたファッション業界を動かし始めているようだ。

 

dsupplying.hatenablog.com

 

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