Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

量子コンピュータと古典的コンピュータによるデジタル化、DX

 

 量子コンピュータはまだ先のことだと思っていたが、そうでもなそうだ。理化学研究所が、埼玉県に中核研究拠点「量子コンピュータ研究センター(RQC)」に開設し、富士通との連携拠点「理研RQC-富士通連携センター」を併設したという。

 富士通によれば、理研RQC-富士通連携センターが取り組む研究テーマは大きく2つあり、超伝導量子コンピュータに関わる「ハードウェア」と「ソフトウェア」の研究だという。

 

 

超伝導量子コンピュータを1000量子ビット級へと大規模化することを念頭に、量子ビットの製造におけるばらつきの改善や、周辺部品および配線部の小型化と低ノイズ化、パッケージやチップの低温実装などの基盤技術の研究開発を行います。

さらに、これらのハードウェアに関する要素技術の研究成果を統合し、超伝導量子コンピュータ試作機を開発し、要素技術の有用性を検証します。 (出所:富士通

pr.fujitsu.com

 まだ量子コンピュータの可能性を正しく理解できていない。もう少し学びが必要と感じる。

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(資料:内閣府「量子技術イノベーション戦略最終報告(概要)」

 量子コンピューターは近いうちに、従来のどのコンピューターよりも格段に速く問題に対処できるようになるだろう。

化学反応のシミュレーションや物流の最適化、大規模なデータセットの分類など、膨大な変数や可能性がある課題への企業の対応に特に大きな影響を及ぼす可能性がある。 (出所:日本経済新聞

www.nikkei.com

 

 富士通によれば、理研が開設した「量子コンピュータ研究センター」は内閣府が策定した「量子技術イノベーション戦略」に基づいており、今後、20年、30年と社会の変革と共に必要性が高まる、量子技術の人材育成に長期的に取り組むという。

 「量子技術イノベーション戦略」を確認してみれば、量子コンピュータの実用化は10年後あたりをめどにしているのだろうか。

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 10年後には次世代コンピュータが登場しそうだというのに、まだアナログが跋扈しているのだろう。DXデジタルトランスフォーメーションという言葉からすれば、そういわざるを得ない。今使われている古典的コンピュータを使いこなしていないということでもあろう。

 

 

 

 三菱商事ファッションがアパレル業界のそのDXに挑戦しているという。

 CGWORLD.JPによれば、「3D・CGデジタルスキーム」を開発、大量生産や大量在庫、大量廃棄など業界が抱える課題を解決し、サステナブルなモノづくりができる環境をつくることが目的だという。

アパレル業界では25年くらい前からCADを導入してデジタル化が進みましたが、結局はアナログで、何も変わっていないというのが現状です」。

このような課題の中、三菱商事ファッションは2Dパターンを3Dで確認修正できる技術や、生地情報を正確にスキャンできる技術を向上させ、デジタル化に取り組んでいった。これらの技術を使うことで、2Dパターンを引用した3Dモデリングをつくり、EC用のCGとして活用できるようになった (出所:CGWORLD.JP)

cgworld.jp

 「販売期間がかなり早くなるので、場合によっては先行受注が可能になります。先行受注が可能になると在庫軽減ができるので、かなりのコスト改善になります」と三菱商事ファッションの谷本氏が述べたという。

 これだけのメリットがありながら、25年もの間、アナログのままであったということであろうか。無為にやり過ごしても、みなが同じようにそうであれば、何も自らが率先して変革を起こす必要はないという動機が働くのだろうか。

 

DXというキーワードも、生まれては消える泡沫的なマーケティングバズワードの一つなのかもしれません。過去のキーワードと同じように、特別意識して対応せずに見過ごしてもいいことなのかもしれません」と話すのは清水博氏。その言葉をITmediaエンタープライズが紹介する。

www.itmedia.co.jp

 業界を超えて探索すれば、ベストプラクティスはあるものだ。それを応用、深化していけば、DXへの取っ掛かりは作れそうな気がする。

 やはりテクノロジー、技術を利用しない手はない。利用しないと、あるとき損することに気づくということなのだろう。