中国 小米科技Xiaomi(シャオミ)がEV電気自動車に進出するとロイターが報じる。
それによれば、シャオミは自社ブランドのEVを生産するために中国 長城汽車と交渉を進めているという。他の自社製電子製品の大半と同様に大衆向けのEVとする考えだという。
小米が日本法人設立し、徐々に日本での取り扱い商品を増えている。小米の魅力は圧倒的な低価格。グローバルには、スマートフォンやスマートウォッチはもちろんのこと、炊飯器から扇風機、スマートスーツケースまで製造販売する会社だ。
グローバルサイトでは、電気スクータなども販売する。その会社がEVに進出するというと、どんな価格のEVが出来上がるのだろうか。
国内でもにわかに小型EVで活気が出てきたようだ。
軽自動車規格に適合した4人乗りの小型EV「FOMM ONE」が限定で販売開始となった。
この小型EVは、日本のモビリティ・メーカーであるFOMMによって開発され、2019年からタイを中心に販売が進められてきたという。
「ホイール内蔵モーターのおかげで車内は広く、アクセル操作を手元で行うのでペダルの踏み間違いもない、それに緊急時には水に浮いて進むこともできるとGIZMODOが紹介する。
「FOMM ONE」。最初の1マイルという近距離を移動するという意味で、「First One Mile Mobility」の頭文字からその社名および車名が付いています。 (出所:GIZMODO)
GIZMODOによれば、さいたま市とガソリンスタンドのエネオス、自転車のシェアリングを行っているOpenStreet㈱が手を組み、大宮駅とさいたま新都心駅周辺エリアで実証実験を始めるという。
「FOMM ONE」は8つのステーションに22台分の駐車スペースを確保し、まずは10台を配備して増やす予定とのこと。3密を避けつつ買い物や送迎をし、片道だけでも利用ができるようになっています。 (出所:GIZMODO)
15分200円でレンタルできるなら利用したいと思ったりする。気軽で新しい生活様式に即したサービスが、ここから生まれそうですねとGIZMODOはいう。
家の近くの介護用品を扱うお店が小型EVを導入した。否応なしに目にとまる。狭い小路の多い地域での移動には向いているだろうし、その上、環境にもやさしい。
同じように狭い小路の突き当たりにある家に住む年老いた母は足がだいぶ弱くなってきた。こうした小型EVがお手頃価格で利用できるなら、家の前までEVで乗り付け、母を外に連れ出すこともできそうだ。
近ごろは、PoC(Proof of Concept)とか実証実験という言葉をよく耳にする。リスクを抑えて事業展開しようとのことなのだろうかもしれないが、もっと自信を持って、走りながら改善していく心構えで始めてよさそうなサービスもありそうだ。
何を躊躇っているのだろうか。PoCばかりでは、サービスの実用化が遅れるばかりだ。
実際に困っている人たちのことを思えば、事業化をためらう必要はないはずだ。
うかうかしていると、小米のような低価格を得意とする会社がサービスを始めるかもしれない。
もうすでにハードウェアがあるのなら、そうなる前に、より多くの場所でサービスを始めるべきだろう。そうすることで、より多くの人が利用可能となり、利用者にも、メーカにも新たな発見があるかもしれない。
「石橋を叩いて渡る」癖をそろそろ直すときでもあるような気がする。