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【自動運転】トヨタ、アップル、それぞれが目指す「自律走行」

 

 レクサスのフラッグシップモデル「LS500h」と燃料電池車の「MIRAI(ミライ)」の新型車の販売を始めると、トヨタが発表した。

 最新の高度運転支援技術「Toyota Teammate/Lexus Teammate」の新機能「Advanced Drive」搭載車を設定しているという。

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(写真:トヨタ自動車

新機能では、ドライバーが安心してシステムに運転操作を任せられるよう性能を向上させた」。

高速道路や車専用道路での追い越しや車線変更をシステムが提案し、ドライバーは前方を監視しながら、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作をせずに運転できる「レベル2」の自動運転ができる。 (出所:ロイター)  

 

 

Lexus Teammate」は、クルマが人から運転を奪うのでも、単に人に取って代わるのでもなく、人とクルマが気持ちの通った仲間のようにお互いを高め合い、共に走る、というトヨタ自動車独自の自動運転の考え方『Mobility Teammate Concept』に基づいて開発したとトヨタはいう。

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 トヨタは、この「Advanced Drive」の機能を、高速道路や自動車専用道路の本線上の走行を支援するシステムという。

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(写真:トヨタ自動車

 ロイターは、「AI人工知能)技術を活用し、運転中に遭遇するあらゆる状況の予測と対応も支援する」と説明する。

 ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線・車間維持、分岐、車線変更、追い越しなどを行いながら、目的地に向かって運転を支援する。

ドライバーはアクセル、ブレーキそしてステアリング操作からも解放され、長時間の運転における疲労が軽減されるとともに、より周辺に注意を払った安全な運転が可能になります。 (出所:トヨタ自動車

jp.reuters.com

 ロイターによれば、周辺環境の認識にはステレオカメラ、ミリ波レーダー、LiDAR(ライダー)といったセンサーを使用、車外の画像や走行データを記録し、トヨタのサーバーに送信することで今後の自動運転・先進安全・地図などの関連技術の研究開発に生かすという。

 

 

 また、ソフトウエアを自動更新できる「OTA(Over-The-Air」を採用、つねに最新のソフトウェア(制御ソフトおよび高精度地図ソフト)に更新され、購入後も、クルマに新たな機能が追加され、また性能が向上し、最新の運転支援技術を備えたより安全・安心なクルマへの進化を続けると、トヨタは説明する。

最先端のハードウェア

ソフトウェアアップデートのベースとなるハードウェアとして、認識、演算処理、信頼性(もしくは冗長性)などにおいて、高性能、かつ最先端の製品を装備しています。これらのハードウェアにより、お客様に最新の安全技術をご提供し、常に安全安心にお使いいただくことが可能となります。 (出所:トヨタ自動車

 自動車メーカのトヨタらしさを感じる運転支援テクノロジー。「自動運転」ではつまらない、そう考えるクルマを運転することが好きな人間にとっても受け入れることができるのかもしれない。 

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(写真:トヨタ自動車

 「EV アップルカー」を開発していると噂されるアップルのティムクックCEOが「自動運転」について発言したようだ。

自律走行はコアテクノロジーと思う」と、彼は述べたという。

「一歩下がって考えると、自動車はさまざまな意味でロボットだ。自律走行自動車はロボットなのだ。自律技術によって、多くのことができるようになる。

アップルが何をするのか、注目していてほしい」 (出所:Business Insider)

www.businessinsider.jp

 クックCEOの言葉から色々と想像してしまう。自律走行がコアという以上は、クルマというハードウェアをやはり作ろうということなのだろうか。それに加え、自律走行がもたらす快適な社内シーンをより豊かなものにしていこうというのか。

 Business Insiderによれば、クックCEOが「アップルはハードウェア、ソフトウェア、サービスを統合して、それらが交わるポイントを見つけ出すことを好んでおり、それはそこで魔法が生まれると考えているからだ」と述べたという。
 そして「その周辺の重要なテクノロジーを手に入れることも大好きだ」と、付け加えたという。

 

 

 トヨタもアップルも、「ハードウェア、ソフトウェア、サービスを統合する」ということでは大きな差がないのかもしれない。

 トヨタは、クルマを「走らさせる」という機能の中に自律走行を付け加え、一方、アップルは自律走行こそがコアで、それによってもたらされる快適なインターラクティブな車内空間を創っていこうとしているのだろうか。

 同じモビリティであっても、違った世界が生まれるのかもしれない。

 クルマを走らせる、ドライビングもまた趣味の世界であり、そこを極めようとするのがトヨタの狙いなのだろうか。

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(写真:トヨタ自動車

 

 ミドリムシユーグレナ社が、東京都中央区のライフ白銅のガソリンスタンドで、バイオディーゼル燃料の販売を2021年4月9日(金)から3日間限定で始めた。

 ユーグレナ社によれば、バイオディーゼル・ジェット燃料実証プラントで製造されたイオナフサを混合したハイオクの供給も行うという。

www.euglena.jp

 こうした燃料で、カーボンニュートラルが達成できるのであれば、クルマの内燃機関の存続があってもいいのかもしれない。

 

dsupplying.hatenadiary.com

 

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