世界がコロナ渦に苛まれているというのに、何もこんな時期に物騒なことを引き起こすることはあるまいと思うが、そうはならない事情が何かあるのだろうか。
ロシアが、EU欧州連合が経済制裁を科してくるのであれば、関係を断絶する用意があるとラブロフ外相が述べたとロイターが報じる。
ラブロフ外相はEUとの関係断絶に向けて動くかとの質問に「われわれは(それに向けた)準備ができているとの事実から前進する」と説明。「われわれはグローバル社会から孤立することを望まないが、それに向けた準備を整えなければならない。平和を望むなら戦争に備えろということだ」と述べた。 (出所:ロイター)
もう少し穏便にことを構えることはできないのだろうか。
ミャンマーではクーデターが起き、軍が権力を掌握する。そのミャンマーで、フェイスブックがミャンマー軍のコンテンツ制限、偽情報と見なす対応とブルームバーグが報じる。
米ソーシャルメディアは多くの場合、政治的紛争において一方に肩入れすることを避けるが、フェイスブックは今回、ミャンマー軍が発信する説明の配信を停止するという直接的な措置を取った。フェイスブックは軍情報部および軍報道官による利用を制限。
さらに、「軍のコントロール下にあり偽情報に関する当社の方針に繰り返し違反するその他のページについても、同様の措置を取る」と表明した。 (出所:ブルームバーグ)
かつてのクーデターと言えば、真っ先に放送局などを占拠したものだが、さすがにフェイスブックを占拠するとはいかない。事態がこれ以上悪化しないことを祈りたい。
権威主義にとって、インターネットとは厄介な存在なのだろうか。
インターネットの寵児、巨大IT企業となったGAFAの動きが目まぐるしい。
そのフェイスブックが、スマートウオッチ開発、健康機能など搭載し来年発売とロイターが報じる。FBも本格的にハードウェアに参入してくることになるのだろうか。
アマゾンはCEOが替わり、一方で、環境負荷を軽減する取り組みの一環として、圧縮天然ガス駆動の配送車700台超を発注したという。
ロイターによれば、新型コロナウイルス感染拡大の影響で宅配事業が急拡大し、乗用車に比べ温暖化ガス排出量の多い大型トラックの利用が増加している問題に対応するためだという。リビアンのEVトラック10万台を導入するというのに、そこまでやるのかと感じる。
アップルのEV「アップル・カー」も話題持ちきりだ。果たして提携先はどこになるのだろうか。
「アップルは何も共有しない。アップルから得られる恩恵は唯一、数の多さだけだ」と指摘する専門家の声をCNNは紹介する。
技術の共有や緊密な協力を抜きにした取り引きでは、自動車メーカーは台湾の電子機器受託大手ペガトロンやフォックスコンと似た状況に陥る可能性がある。2社はiPhoneの組み立てを行っているが、巨額の利益は獲得していない。 (出所:CNN)
同じビジネスモデルを踏襲することは、主要自動車メーカーとしては避けたいところだろうとCNNはいう。
果たしてそうなのだろうか。主導権を取れれば、それに越したことはないが、いずれアップルが参入していることが必然となるのであれば、手を組んで、数量を上積みした方が得策ではなかろうか。仮に薄利であっても、今よりは益は増える。数量が増えれば、資材調達を含め有利になることはなかろうか。
CNNは、ホンダや日産、ステランティス、BMWの名前も挙げ、より小規模な自動車メーカーならアップルとの提携をより受け入れやすい可能性があるという。
益々GAFAが巨大化していきそうな勢いである。今後の規制当局との争いはどう進展していくのだろうか。
今はGAFA対抗を考えるよりは、まずはうまく付き合い方法を考えた方がいいのだろう。もしかしたら、その先に大いなる機会が生まれるのかもしれない。
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