Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

半導体商社までがMaaSに進出するワケ ソフトとハード

 

 半導体商社、総合商社と異なり、文字通り半導体を専門する商社だ。日本の半導体市場が縮小する中で、これだけの社数が必要なのかといわれるほどに多くの商社が存在するといわれる。

半導体商社が自動運転車や搬送ロボットの企画や開発、風力発電などの新規事業などへの業容拡大を急いでいる」と日本経済新聞はいう。

日本の半導体製造が台湾・韓国勢に押され、主要顧客の電機産業も海外に移っている。提案力や顧客企業とのつながりを生かした新機軸を打ち出し、生き残りを目指す。 (出所:日本経済新聞) 

www.nikkei.com

 電機会社に勤めているときは、いくつかの半導体商社の取引があった。

 マクニカ、直接担当することはなかったが、半導体商社のひとつだ。そのマクニカが近ごろではモビリティソリューションを提供しているという。

 足元でこそ、世界的な半導体の逼迫で大忙しなのかもしれないが、先々のことを考えれば必然といえば必然なことなのかもしれない。

 

 

動き出すMaaS、活発化する自動運転小型バス

 西武バスが、営業路線を使って、遠隔監視システムを活用した自動運転の大型バス運行の実証実験を2月に実施すると発表した。

www.itmedia.co.jp

 

 ITmediaビジネスオンラインによれば、茨城県境町は20年11月、マクニカ他と協力し、9人乗りの自動運転バス「NAVYA ARMA」(ナビヤ アルマ)を3台導入し、生活路線バスとして定時・定路線での運行を開始しているという。

 その背景には、地方自治体の多くで、乗務員不足や利用客の減少といった課題があるという。そのため、自動運転バス導入に向けた取り組みが活発化していると指摘する。

 こうした社会課題解決のためであろうか、マクニカが、自動運転レベル4に対応する「NAVYA」の新型自動運転シャトルバス「EVO(エヴォ)」の販売を開始すると発表した。

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(写真:マクニカ)

NAVYA社製の新型自動運転シャトルバス「EVO」は、最大乗車定員15人、最高速度25km/h(推奨速度18km/h以下)のEV仕様で、高精度の自動運転ソフトウェアや最先端のセンサー、技術を搭載した信頼性の高い自動運転ソリューションです。(出所:マクニカ) 

 マクニカによれば、EVOは自動運転レベル4に対応しているため、私有地などの限定エリアではオペレーターの同乗なしで完全自動運転を実現できるという。

www.macnica.co.jp

 この他にも、AIに「病院まで送って」と頼めば自動運転のタクシーが迎えに来るという社会実験をPerceptIn Japanとコトバデザインと共同で1月28日から実施する。

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www.macnica.co.jp

 

 トヨタがリードしているかように思えたMaaSの社会実装も、プレイヤーが増えれば増えるほど現実化のスピードはアップし、市場は活性化していく。いよいよMaaS時代の幕が開けたのだろうか。

 

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相乗効果

 ふと考えることがある。自動運転バスを利用したこうしたMaaSにしろ、走るクルマがなければ存在しえないサービスといえる。

 他国で開発され製造されたクルマを使って、そのサービスだけを自国開発する。それでは産業構造に偏りが生じ、貴重な付加価値(お金)が他国のものになってしまう。

 デジタル化の先進地といえば、米国や中国になのだろうが、両国とも、ソフト開発だけをしているわけではない。着目すべきはハードウェア開発でも世界をリードしていることはないであろうか。より魅力あるサービスを開発するためには、結局、ハード、ソフト両面がそろわなければならないのかもしれない。

 

 

 ソフト産業が発達したことにもよるのだろうが、今ではより魅力あるサービスやコンテンツを楽しむには、そのための魅力ある高性能な端末、ハードが必要だ。ゲームを楽しむために、スマホやプレステなど端末が必要であるように。

 

ソニーはいつコンテンツ会社になったのか

 「変貌「ソニー」 19年ぶり株価1万円のワケ」という記事で、NHKソニーのビジネスモデルを解説する。

 売上構造を分析、ゲーム、映画、音楽の3つの合計は45%と全体の半分近くを占め、いまやソニーは「コンテンツの会社」と言えるという。

あわせて新たな収益の柱に位置づけたのが、コンテンツビジネスだ。

家電というハードを売るのではなく、ソフト=コンテンツで継続的に売り上げをあげていくビジネスモデルへの転換を目指した。・・・(中略)

ゲーム事業では、ゲーム機とゲームソフトを単発で売るのではなく、ネットを通じてソフトを利用できるよう仕組みを作り、ユーザーとのつながりを保つようになった。
いまやプレイステーションでソフトを楽しむための有料会員は世界でおよそ4600万人に上り、安定的な収益源となっている (出所:NHK

www3.nhk.or.jp

 ビジネスとは、そんな単純なものであろうか。ソニーがプレステを作ろうとしたとき、プレステ用のゲームなど存在しない。プレステを売るためには魅力あるソフトが必要だ。魅力あるソフトが増えれば、プレステも売れていく。ごく単純なことだ。

 

 

 ゲームソフトが売れるからといって、ソニーはプレステ開発をやめないだろう。さらに魅力あるゲームソフト開発するにはそれに対応する新しいプレステが必要だ。

 ソフト、ハードの両輪があるから相乗効果が生まれ、売上も拡大する。

 

片肺飛行

 ソニーがEVに進出するのも、そんなところに動機があるのかもしれない。EVも人が扱う大きな端末、ハードウェアに過ぎない。そして、そこでは、ソニーが得意とする「音」、「画像」、「センサー技術」など様々な要素技術をそこで活かすこともできる。もちろんEVの中では様々なコンテンツも楽しむことができる。

 要素技術の開発を絶やすことがなければ、その具現化がハードウェアとなる。商品開発はそのようなものなのかもしれない。

 

 

 アマゾンはアレクサを普及するためにエコーを作り販売した。テスラはEVの会社なのだろうか、それともソフトの会社なにだろうか。

 魅力ある端末、ハードウェアがあればそれだけ、魅力あるサービスも社会実装が進むのかもしれない。もうソフトだ、コンテンツだ、デジタルだということ自体が陳腐しているのではなかろうか。 片肺飛行では危なっかしい。それでは世界と伍して戦えないということなのかもしれない。

 

dsupplying.hatenadiary.com

  

「関連文書」

eetimes.jp

 

「参考文書」

prtimes.jp