グローバルサウスの雄インドの注目度が増しているようです。国賓として米国を訪問、バイデン大統領やテスラのイーロン・マスク氏と会談ししているといいます。
マスク氏、テスラはインドに「多額投資」検討 モディ首相と会談 | ロイター
モディ首相と会談したマスク氏は、「非常に良い」会話をしたと述べ、可能な限り早期のインド進出を目指す考えを示したそうです。
インドには太陽光発電や定置型バッテリーパック、EVといった持続可能なエネルギーの未来に向けた可能性が大きくあると指摘。自身がCEOを務める米宇宙企業スペースXのインターネット接続サービス「スターリンク」をインドで導入したいとも述べた。(出所:ロイター)
好調な景気に加え、インド株は最高値を更新し、個人消費も急拡大しているそうです。
今回のモディ首相の訪米は、米国の企業幹部や投資家にインド経済の魅力を売り込むのに申し分のない材料がそろっている、まさにこれ以上ない絶好のタイミングと言えるといいます。
インドに世界のマネーが殺到-モディ首相はマスク氏ら大物と関係築く - Bloomberg
インドの魅力は世界経済が減速する中で際立っており、とりわけ新型コロナウイルス禍からの回復失速や西側との関係悪化に悩む中国との対比でさらに輝きを増している。(出所:ブルームバーグ)
モディ首相は、マスク氏のみならず様々な人々にインド投資を呼び掛けているようです。記事によれば、GEゼネラル・エレクトリックは、インドの戦闘機向けエンジンの生産で合意文書に署名する見通しといいます。
日本株も好調ですが、それ以上のように見えます。
「インドの明るい成長見通し、相対的に若い人口に加え、『チャイナプラスワン』戦略を重視するトレンドが全般的にインド投資を後押ししていることは明らか」と記事は指摘し、外国人投資家によるインド買いは今年下期も継続するとの見方があるといいます。
グーグルも
米アルファベット傘下のグーグルもインドに触手、アップル同様、スマートフォンをインドで組み立てるためパートナー探しを始めているそうです。
アップルに倣え、グーグルもインドでスマホ製造目指す-関係者 - Bloomberg
モディ政権は世界的なテクノロジー企業にインドを中国に代わる製造拠点として売り込んでいる。中国指導部が実施した厳格な新型コロナウイルス対策や米中間の貿易戦争を経て、対中依存で生じるリスクを警戒する企業が増えているためだ。(出所:ブルームバーグ)
そのインドは戦略的自立を貫き、米国をはじめ日本を含めた西側諸国にただ単に追従するようなことはしないようです。
中国は「共通の敵」だが、アメリカに楯突くことも辞さない...インド「したたか」外交の狙いと効果とは?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
インドには「独自の戦略的特徴」と「他国に依存しない強国になりたいという願望」がある。インドはアメリカの従属国どころか、新たな大国になる。(出所:ニューズウィーク)
日本企業のインド進出はどこまで進んでいるのでしょうか。もう少し関係強化に動いてもよい時期になっているような気がします。
「参考文書」
モディ印首相、訪米中に異例の記者会見 バイデン氏と22日に | ロイター