G7の気候・エネルギー・環境相会合で、脱炭素で需要が増大する重要原材料の第三国依存を見直す方針で合意したそうです。
脱炭素鉱物に中国支配のわな 日米欧は供給網見直し急ぐ - 日本経済新聞
記事によれば、オーストラリアで産出されるリチウム鉱物の9割が中国で加工されるなど、中国による巧妙なサプライチェーン、供給網支配が広範囲に及び、経済安全保障上のリスクが大きいためといいます。
G7の会合では、議長国である日本の西村経済産業相が提案したといいます。コバルトやリチウム、ニッケルなどの鉱物について、長期的な需給予測の精緻化や、効率的なリサイクルの態勢整備、技術開発による鉱物使用量の削減などに取り組むといいます。
思惑の不一致か
ドイツの自動車メーカ VW フォルクスワーゲンがインドネシアでEV 電気自動車用電池のエコシステムを構築するそうです。
独VW、インドネシアでEV電池のエコシステム構築へ=投資相 | ロイター
記事によれば、VWは鉱山会社ヴァーレ、米フォード、中国の電池材料メーカー、浙江華友鈷業、仏鉱山会社エラメのほか、複数のインドネシア企業と提携するといいます。
独BASFがエラメットと提携して、インドネシアのマルク州に約26億ドルを投じて電池材料を生産する工場を建設することに関心を示した(出所:ロイター)
こうした動きはG7の合意事項を反故にするようなことはないのでしょうか。舌の根の乾かぬうちの行動に少々驚きます。思惑の不一致があったのでしょうか。これが欧米流ということなのかもしれません。
「参考文書」
EVに不可欠 重要鉱物調達の行動計画採択へ G7気候・エネ・環境相会合 - 産経ニュース
G7エネ相会合で重要鉱物の行動計画採択へ、1兆円超の支援も=報道 | ロイター