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【深まる混迷、問題の長期化】都市封鎖続く上海、残虐行為で困難さを増す停戦、止まらない気候変動

 

 日産自動車の新型EV電気自動車の「アリアB6(2WD)」の発売が延期になるという。

日産アリア B6(2WD)発売日延期のお知らせ

 発売は5月12日になるそうだ。日産によると、新型コロナ感染拡大による世界的な半導体不足や部品調達等の遅延、また不安定な世界情勢を受けたサプライチェーン混乱による部品確認等により、車両生産の遅れの原因という。

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(写真:日産自動車

 新型コロナに始まり、サプライチェーンの混乱、ロシアによる戦争で不安定化する世界にあって、その影響が自動車メーカの新車開発にも及んだようだ。今のこの時代に起きていることを如実に示しているのだろう。

 

 

次々見つかる新型コロナの亜種

 中国では新型コロナが再拡大しているという。ブルームバーグによると、中国当局が既存の遺伝子配列とは一致しない2つの亜型の存在を明らかにしたという。

オミクロン「XE」と中国での新たな亜型出現、コロナに再び警戒感 - Bloomberg

 今回の感染拡大が一過性のもので終わるかどうかは現時点で不明という。また、英国でも「XE」という亜種が確認され、高い感染力で知られる「BA.2」を上回る感染力があるとみられているという。

世界保健機関(WHO)は、オミクロン変異株の2つの派生型「BA.1」と「BA.2」の変異が組み合わさった「XE」と呼ばれるハイブリッド型について、これまでで最も感染力が強い恐れがあるとしている。(出所:ブルームバーグ

 中国は上海でロックダウンを続けるが、感染の勢いが収まっていないようだ。

中国当局による感染封じ込め策がオミクロン変異株のような感染力が非常に高いウイルスには効果的でないとすれば、これは世界の脅威となる恐れがある」と、米国の元大東補佐官が述べているという。

 コロナ禍もまだまだ収束には時間がかかるということなのだろうか。

 

 

出口が見えないウクライナ情勢

 キーウ近郊のブチャでロシア軍によるとみられる残虐行為が明らかになり、多数の屍が見つかったという。

ウクライナ・ブチャでの残虐行為、欧米が強い憤りを表明 ロシア外交官追放へ - BBCニュース

国務省は、ロシア軍がレイプ、拷問、裁判なしの処刑を実行したとする、信頼できる情報を得ていると発表。それらの行為について、ロシア政府による「広範かつ問題のある作戦」の一部だとした。

国防総省は、ブチャの残虐行為の背後にロシア軍がいるのは「かなり明白」だと説明。どの部隊によるものかを明確にするには、捜査が必要だとした。(出所:BBC

ロシアの「戦争犯罪」で和平交渉困難に=ウクライナ大統領 | ロイター

  この状況を現地で見たゼレンスキー大統領は、ロシアとの和平交渉が一段と困難になったと述べているとそうだ。しかし、何があっても戦争は止めなければならない。

止まらないは温室効果ガスの排出増加

 IPCC 国連の気候変動に関する政府間パネルが、温暖化対策に関する最新の評価報告書を公表し、誰もが「生存可能な未来」を確保するためには温室効果ガス排出量の増加を3年以内に食い止め、10年以内に排出量を半減させる必要があるとしたという。

温室ガス減少、3年以内に IPCC報告書「即時行動」訴え:時事ドットコム

報告書は、目標達成のためには多大な投資と「即時の行動」が必要で、その影響は現代的な生活のほぼ全側面に及ぶと指摘。最初の課題として、温室効果ガスの排出量の増加阻止を挙げた。(出所:JIJI.COM)

「一部の政府や企業のリーダーは、言行一致していない。率直に言えば、うそをついている。その結果は破滅的なものになるだろう」と、グテレス国連事務総長が非難したという。

 混迷を深め、不安定さが増すばかりで、どの問題も出口が見えず、さらに長期化しそうである。いつになったら平穏な日々は戻るのだろうか。