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動揺する中国、ロシアにはほころびはないのか

 

 ウクライナ情勢に変化があるのでしょうか。

 ロイターによれば、「中国が、ロシアが大きな困難に直面したことや、米欧の結束に一定の動揺と驚きを感じているようだ」と、米CIAのバーンズ長官が述べたといいます。

動揺する中国

 一方で、中国外務省の趙立堅報道官が、「米国主導のNATO 北大西洋条約機構の動きが、ロシアとウクライナの緊張を「限界点」にまで高めている」と批判し、「米国が中国を貶めようと知恵を絞れば絞るほど、国際社会に対する信頼性の欠如を露呈することになる」と発言したといいます。

 また、趙氏は「中国赤十字が日用品からなる500万元(約9200万円)相当の人道支援ウクライナに一括して提供する」ことも明らかにしたそうです。

 

 

 中国の王毅外相が、初めてウクライナ情勢を「戦争」と表現し、ウクライナでの戦争ができるだけ早く停止することを期待すると中国の立場をフランスのルドリアン外相とのオンライン会談で示したといいます。

中国外相、ウクライナ情勢は「戦争」 早期停止を期待 | ロイター

 王外相は「戦闘と戦争ができるだけ早く停止することを期待する」と発言したそうです。

ロシアの変化なのか

ロシア軍によって制圧されたたチェルノブイリ原子力発電所で、外部電力が絶たれたといわれていましたが、ロシアのエネルギー省が、チェルノブイリ原発の電力供給が回復したと明らかにしたそうです。ベラルーシの協力によるものだったといいます。

ロシア「チェルノブイリの電力回復」、ウクライナに修理を許可 | ロイター

 ロイターによると、ロシアはウクライナの修理チームに同原発周辺の送電線へのアクセスを許可したそうです。ただ、IAEA 国際原子力機関のグロッシ事務局長は、電力が回復したとの確認は取れていないと発言したといいます。

また、ロシア国防省が11日に限定的な停戦を宣言し、首都キエフを含むウクライナ5都市で人道回廊を設置することが分かったといいます。

ロシア、11日に限定的停戦 首都含むウクライナ5都市で人道回廊 | ロイター

 RIAロシア通信が、ロシア国家防衛管理センターのミジンツェフ所長の情報として報じたといいます。それによれば、キエフのほか、スムイ、ハリコフ、マリウポリチェルニーヒウで、市民らはウクライナ国内もしくはロシアに退避できるとしているそうです。陽動作戦ではなく、真に実現して欲しい。

 

 

キエフ

 ウクライナの首都キエフで、住民が防御網の強化に加わり、武器を手にして見張りに立つ役目などを担って「要塞(ようさい)化」を進めながら、市内への侵入を待ち構える様相となってきたという。

CNN.co.jp : ロシア軍待ち構えるキエフは「要塞化」、防衛の決意固い市民 - (1/3)

巨大な国旗が揺れる名所の「独立広場」はもはや要塞だ。複数の広場は軍車両の出動拠点となっており、カフェやしゃれたレストランなどが建ち並ぶ商業地区の境界線には砂袋などで出来た障壁が築かれている。 (出所:CNN)

 一方、ロシア軍はキエフに向かって進軍しているという。

 JIJI.comによると、キエフ北西から進軍するロシア軍部隊は過去24時間で約5キロ前進し、首都中心部まで約15キロに迫っているという。

ロシア軍、首都包囲進める 核施設近くに空爆―ウクライナ侵攻:時事ドットコム

北東からは二手に分かれて進んでおり、首都からの距離は約40キロ。北部の都市チェルニヒウは包囲され「孤立状態」に陥ったという。(出所:JIJI.COM)

 ウクライナ軍はキエフ防衛のため、徹底抗戦しているという。

 ロシア内部でほころびとまでは言わなくても、何か変化が起きていることはないのだろうか。

 キエフ侵攻前に、何とか外交でロシアを止めてもらいたい。それともキエフで決着をつけるしかないのだろうか。

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