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混沌とするロシア、撤退するマクドナルド、報道を再開するBBC

 

 マクドナルド、コカ・コーラスターバックスなどもロシアから徹底するという。

米飲食大手、ロシア事業停止 マクドナルドなど3社 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

 マクドナルドは、ベルリンの壁が崩壊した翌年の1990年にロシアに進出した。そのニュースは東西冷戦がこれで終わったと感じさせる出来事だった。そのマクドナルドが遅ればせながらロシアから撤退する。またあの冷戦の時代に逆戻りしてしまうのだろうか。

 

 

 欧米企業の多くがロシアからの撤退を表明している。ロシア国民は変わりゆく日常をどう感じているのだろうか。何の疑問を感じずに、今を受け入れているのだろうか。

ロシアでデモ参加者100人超拘束、フィンランド行き列車は連日満席 | ロイター

 ロイターによると、プーチン大統領の支持率が2月27日までに上昇し、70%近くあるという。多くのロシア国民が政府に好意的なメディアから情報を得ていることが理由のように指摘する。

 一方、西側諸国との対立拡大を懸念し、ロシアを離れようとする人も多く見られるそうだ。混沌とするロシアということであろうか。

ロシア西部サンクトペテルブルクからフィンランドの首都ヘルシンキに向かう国際列車には連日、およそ700人のロシア人乗客が詰めかけ、満席の状態が続いている。フィンランドの交通運営当局によると、侵攻開始以前にはこの路線はほとんど空席だったという。(出所:ロイター)

 国境を接する隣国エストニアラトビアに向かう車が数百台に達し、国境で長い車列を作っているそうだ。こうした流れが加速し、変化が起きるのだろうか。

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報復

 ロシアが、西側諸国の制裁に対抗するため一部の物品や原材料の貿易を禁止・制限する命令を出したという。

ロシア、一部原材料の輸出制限へ-西側の制裁に対抗、詳細は不明 - Bloomberg

 ブルームバーグによれば、命令に署名したプーチン大統領は、対象となる項目は内閣が規定する必要があると説明し、制限が適用される国々のリストを2日以内にまとめるよう指示したという。

対抗

 EU 欧州連合は向こう数年間でロシア産ガスへの依存から脱却する計画を打ち出したという。

EU、ロシア産ガスへの依存脱却を前倒し-供給停止の脅し受け - Bloomberg

 ブルームバーグによれば、フォンデアライエン欧州委員長は「われわれを明らかに脅す供給元に頼ることはできない」と言明し、「エネルギー価格上昇の影響を緩和し、次の冬に向けてガス供給を多様化させ、クリーンなエネルギーへの移行を加速させる。いま行動が必要だ」と語ったという。

 

 

予想

 ウクライナでの戦争の展開を見誤ったロシアは、「粘り強く重大な抵抗」に遭う公算が大きいと、ヘインズ米国家情報長官が議会の公聴会で述べたそうだ。

プーチン氏はウクライナを見誤ったが戦争を継続する-米国家情報長官 - Bloomberg

それでもプーチン氏は引かず、勝利の定義を変えようとするかもしれないと予想した。(出所:ブルームバーグ

 また、ヘインズ長官は、「ロシアがウクライナの領土を占領、支配し、持続可能な親ロシア派の政権をキエフに樹立するのは極めて難しいだろうと判断している」とも述べたそうだ。戦争が終結し、平和につながっていくことになるのだろうか。

再開

 英BBCが、ロシア国内での英語による報道を再開すると発表したという。

英BBC、ロシア国内の英語報道を再開 8日から | ロイター

 BBCは声明で、ロシア国内からの報道が緊急に必要であるとして、ロシアでの英語報道を再開することを決定したと表明したそうだ。

BBCの厳格な編集基準を順守し、独立かつ公平に重要な記事を伝えていく。ロシアにいるスタッフの安全が最優先事項であることに変わりはない」とした。(出所:ロイター)

 ジャーナリストとしての矜持だろうか。ロシアに国際社会で起きている現実が伝わることはあるのだろうか。

 

「参考文書」

マクドナルド、ロシアで全店閉鎖 冷戦終結の象徴、制裁呼応 | 共同通信