データが重視され、AI人工知能で何でも予測可能になったのかと思えば、未だに誤算ということはあるようだ。
誤算の連鎖がウクライナ危機を長引かせることになったのだろうか。
まさかそんなことをするなんて。
そのまさかに大国が翻弄され続けている。
【分析】 プーチン大統領、今後はメンツを保つ方法を探る ウクライナ侵攻 - BBCニュース
「プーチン大統領にとっていま大事なのはただひとつ、勝利宣言」と、BBCは指摘する。
この不必要な侵攻でロシアの面目が傷ついてしまったことを、たとえ政権内の全員が承知していようと、それは構わない。プーチン氏が自ら作り出した幻想にすべてを賭けた挙句、賭けに負けたのだと、実際の世界情勢を理解している約2割のロシア国民が承知していようと、それも関係ない。
プーチン氏にとっては、残る大多数の国民の支持を勝ち取れるかどうかが、勝負所になる。国営テレビが言うことを、ほとんどそのまま信じがちな人々の支持だ。(出所:BBC)
プーチン大統領が、大国として面目を保つ方法を探っているのであれば、なんと愚かなことなのだろうか。
そのロシアに、米国も中国も翻弄されている。
中国の習近平国家主席とバイデン米大統領がオンラインで会談したという。
中国主席、ウクライナ紛争「一刻も早く終結を」 米大統領「ロ支援なら結果伴う」 | ロイター
ホワイトハウスによると、ロシアに中国が物質的支援を提供した場合の「意味と結果」について説明したという。
中国がロシアに物質的支援を提供するとなれば、中国は米国だけでなく広く世界中から相応の影響を受けることになると警告。「中国が今後どのような決断を下すのか、われわれは見守ることになる」と述べた。(出所:ロイター)
中国がロシアに物質的支援を提供した場合、その「結果」として、中国の巨額の貿易が影響を受ける可能性があると示唆、その手段の一つとして、制裁措置が挙げられるという。
米中の今後の行動次第なのだろうが、ロシアの愚行を止めるために、米中の対立が激化、経済制裁にも発展するのであれば、それはもう滑稽というしかない。
誰も得することの争い。それなのに、なぜ誰もそれを止めることができないのだろうか。
ウクライナから300万人以上の人々が避難民となって国外へ脱出しているという。
ウクライナの隣国、小国のモルドバにも人口の1割を超える35万人以上の難民が押し寄せているそうだ。
欧州最貧国に難民殺到 官民支援、「限界」と危機感も―モルドバ:時事ドットコム
モルドバは欧州最貧国の一つ。隣国の危機に際し、官民挙げて支援に取り組むが、戦争が長引くにつれ負担は増大。対応の「限界」は近いと危機感を募らせている。(出所:JIJI.COM)
これまでの国際秩序の枠組みの限界のように感じる。このまま日本は盲目的にG7に追従するだけでいいのだろうか。トルコなど第三国の仲裁を守っていくしかないのだろうか。遠い国の終わらない戦争に心を痛める。そして、それを誰も止めることができないことが何とも悲しいことである。