ロシアによるウクライナでの戦争が始まって1か月になったという。
過去の大戦の教訓を活かして、早期に収束することを願ったが、互いに引くに引かれず、事態が深刻化するばかりである。
国際社会から圧力がかかっているロシアが引かなければ、ウクライナが力で押し返すしかないのだろうか。ここ最近、ウクライナの反撃が報道されることも増えたようだ。戦況に変化はあるのだろうか。
動画: #ウクライナ 国防省、ロシア軍の大型揚陸艦攻撃に成功と発表 pic.twitter.com/ieo4rwGxdx
— ロイター (@ReutersJapan) 2022年3月24日
ロイターは、ウクライナが発表したこの動画を検証していないという。
ベラルーシ
ウクライナの隣国で新ロシアのベラルーシ内でも変化があるのだろうか。報道では、ベラルーシが参戦するのではないかという見方があるといっていたが、BBCは、ベラルーシの反体制派がロシアと戦うためにウクライナへ移動していると伝える。
BBCニュース - ベラルーシの反体制派、ロシアと戦うためにウクライナへhttps://t.co/XMMJNjzJof pic.twitter.com/V2W9umguaq
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) 2022年3月23日
また、Forbesは、ベラルーシの反乱軍が、ベラルーシとウクライナを結ぶ鉄道の一部を破壊したと、ウクライナ軍が発表したという。
ベラルーシの反乱軍が鉄道を破壊、ロシアの侵攻を妨害か | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
記事によれば、ベラルーシ国内の鉄道の被害の程度は不明だが、この妨害行為はロシア軍の物流面での苦境をさらに深刻化させる可能性があるという。
西側諸国
西側諸国はG7やNATO首脳会議を相次いで開催し、ロシアを非難し、制裁を強化し、対応を協議する。即効性のある対応があればいいのだが、なかなかそうはなりそうにもない。
ロシア
スポーツにおいてもロシア排除は進んでいる。サッカーも同様でワールドカップカタール大会の予選から除外されているが、そのロシアが、2028年と2032年に行われる欧州選手権(UEFA Euro)の開催地に立候補しているという。
ロシア、28年と32年のサッカー欧州選手権招致に立候補 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
どんな神経をもって、そんなができるのだろうか。
そればかりではない。インドネシア バリ島で11月に開催されるG20首脳会議にプーチン大統領が参加する意向だという。
ロイターによれば、「プーチン氏について、米国は既にウクライナでの戦争犯罪で非難する立場を取っており、その本人と同じテーブルを囲むのは私にとっては度を越している」と、オーストラリアのモリソン首相が述べたという。ごく普通の感覚なのだろう。
それとも、ウクライナのゼレンスキー大統領にも出席を促して、G20全体で停戦協議を行うべきなのだろうか。
米国
米国がロシアによる化学兵器や生物兵器、核兵器などの大量破壊兵器使用の可能性に備えるとともにその抑止に同盟国とともに取り組んでいるという。
NATOが欧州東部の軍備増強へ、ロシアの核兵器使用にも備える - Bloomberg
最悪のことも想定し検討しておくということもかもしれないが、少々驚く内容だ。ロシアと国境を接しているだけに、事態がこれ以上エスカレートせずに、秩序が回復し、平和につながっていくことを祈るばかりである。
「参考文書」
米高官「キエフ周辺からロシア軍後退」 ウクライナ抵抗: 日本経済新聞
米、緊急時対応策を策定へ ロシアの核兵器使用に備え=政府高官 | ロイター