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未来はすべて次なる世代のためにある

ロシアを見限り、脱出する人々とプーチンの所有と噂される巨大豪華ヨット

 

 ロシアから頭脳が流出し続けているという。逃げ出すテック系人材が増加しているそうだ。

欧米の制裁でロシアから逃げ出すテック人材、この波は数十年続く慢性的な頭脳流出の最後かもしれない | TechCrunch Japan

欧米の制裁と政情不安により、ロシアでは国際的な事業を展開することが不可能になり、起業家やコンピュータープログラマー、その他教育を受けた中産階級の人々が国から脱出している。(出所:TechCrunch)

 

 

ロシア脱出

 TechCrunchによれば、ロシアのインターネット上では、数万人の人が脱出計画を議論し、互いに助け合うTelegram(テレグラム)グループが急増しているという。

教育を受け、自由を求めるロシアの技術者たちは、おそらく後ろを振り返ることはない

国を出るか他の人の脱出を手伝っているロシア人は、自国の苦境を語るとき驚くほど冷静だった。それは部分的には、避けられない別れに対して精神的に準備してきたからだ。(出所:TechCrunch)

 こうした人々はプーチンの犠牲者ということであろうか。

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ロシア国営テレビから去る人たち

 ロシア国営テレビ「第1チャンネル」でニュースキャスターを務めていたジャンナ・アガラコワさんがパリで記者会見し、ロシアがウクライナで行っている戦争に抗議して辞職したと述べたという。

ロシア国営テレビ、パリ特派員がウクライナ戦争に抗議し辞職 | ロイター

 辞職当時パリ特派員だったアガラコワさんは「上司と話をした際、これ以上この仕事はできないと伝えた」、「私が第1チャンネルを去ったのは、まさに戦争が始まったことが理由だ」と述べたという。

ロシアのテレビはクレムリン(ロシア大統領府)のプロパガンダに利用されており、当局は長年にわたって独立メディアを抑圧してきたとの認識を示し、ロシア国民に自身のメッセージを聞いてもらい、プロパガンダによって「ゾンビ化」せず、別の情報源を探し始めてほしいと語った。(出所:ロイター)

 

 

巨大豪華ヨット、プーチンもまた政治を私物化したのか

 ウクライナのゼレンスキー大統領が、イタリア議会での演説で、ロシアのプーチン大統領が所有者との疑いがある巨大ヨットをイタリア当局が押収するよう要請したという。

ウクライナ大統領、伊当局にプーチン氏所有疑惑の大型ヨット押収を要請 | ロイター

問題となっているのは時価約7億ドルと見積もられる巨大豪華ヨット「シェヘラザード」で、現在イタリアの港に停泊中。所有者は公表されていないが、プーチン氏もしくは同氏に近い人物の持ち物ではないかとのうわさをメディアが伝え続けている。(出所:ロイター)

 ロイターによれば、刑務所に収監されている反政府活動家ナワリヌイ氏が立ち上げた団体が、「シェヘラザード」はプーチンの所有だという証拠があると記した報告書を公表しているという。一方、イタリアの警察関係者は、捜査当局としては「シェヘラザード」がプーチン氏の側近の持ち物とはみなしていないと語りつつも、政府は引き続き所有者の特定を目指していると明かしたという。

 長き渡りに権力を欲しいままにすることの弊害はどの国も同じなのだろう。プーチン体制が変わらなければ、ロシアの劣化は止まりそうにもないし、平和が訪れることはないのだろう。