情報戦、情報遮断するロシア、抵抗を始める若者たち

ロシアとウクライナの戦争が地上戦ばかりでなく、サイバー空間でも熾烈さを増しているのだろう。

自国のサイバー防衛のため、ロシアが一部サイトの海外からのネット接続を遮断している可能性が出てきたという。

日本経済新聞の調べでは同国国防省や金融機関などのサイトがロシア国内や親ロ国からのアクセスのみを許可する状態となっていた。ハッカー集団「アノニマス」対策との見方がある。当事国以外も巻き込みサイバー攻防は入り組んだ展開となっている。（出所：日本経済新聞）

情報戦ではロシアが劣勢なのだろうか。

情報戦

ロシア国内では海外メディアへのアクセスを制限し、意図的に「フェイク」ニュースを流したとされる人物に刑事罰を科す新法を導入したという。

ロシア、欧州最大の原発を制圧欧米メディアへのアクセスを制限 | ロイター

情報統制がきびしくなっているのだろうか。ロイターによれば、ロシア議会は軍に関する意図的な「フェイク」ニュースを拡散した場合、最高15年の禁固刑を課す法律を可決したという。

さらにロシアは４日、ＢＢＣ、ウクライナでの戦いについて誤った情報を広めているとして、外国報道機関のウェブサイトを遮断した。ロシア通信監督当局によると、サイトがアクセス不能になったのは、英ＢＢＣ、独ドイチェ・ヴェレのほか、米ボイス・オブ・アメリカ、ラジオ・フリー・ヨーロッパ／ラジオ・リバティーなど。

また、米メタが運営するソーシャルメディアのフェイスブックや、米ツイッターへのアクセスも制限した。（出所：ロイター）

ウクライナのIT軍とアノニマスが進める「情報のゲリラ戦」 | Forbes JAPAN（フォーブスジャパン）

ウクライナ政府が設立した「IT軍」やハッカー集団の「アノニマス」らは、従来は考えられなかった手段で情報戦を行っているという。

CNNによれば、プーチン大統領は国営テレビで放映された安全保障会議で、ウクライナでの戦争は「計画通り進んでいる」と発言したという。

CNN.co.jp : プーチン氏、ウクライナでの戦いは「計画通り進行」他国の分析と相違

プーチン氏はウクライナ侵攻を指すクレムリン（ロシア大統領府）のえん曲表現を用い、「ウクライナでの特別軍事作戦はスケジュールに厳密に従って計画通り進んでいる」と発言。「すべての任務が成功裏に実施されている」とも述べた。（出所：CNN）

「プーチン氏の発言では侵攻に参加したロシア兵の勇敢さを称賛したが、侵攻は予想以上の抵抗に遭っている」とCNNは指摘する。

CNNの別の記事は、ロシアの親子における意見の相違をレポートする。

CNN.co.jp : 「我々が選んだわけではない」ウクライナ戦争の理解に苦しむロシア国民 - (1/3)

記事によれば、ロシアの若者は、テレビを見ないという。インターネットを利用してブログを読んだり、ブロガーの話を聞いたりしているという。ある若者は、なぜウクライナで戦争が起きているのか、そしてそれが若いロシア人である自分の人生にとって何を意味するのか、理解に苦しんでいるという。しかし、その若者の母親はまったく違う見方をしている。

「母はテレビで見ることをすべて信じている」。そして、その若者は、母親と「とても激しい言い争いをした」という。