Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

この非合理とともに生きていかねばならないのか

 

 人倫が瓦解していくのを見ているようで怖ろしい。邪悪が世界を蹂躙する様は恐怖でしかない。気の狂った暴君は、「核」をちらつかせては、西側諸国が出せない、この状況をもしかしたら楽しんでいるのかもしれない。

 ジャーナリズムにも圧力がかかっている。

 ロシア政府によって報道を続けられなくなったテレビ局「ドーシチ」が、最後の瞬間に反戦を訴えたという。

最後の瞬間に流れた「白鳥の湖」が意味するものは? プーチン政権に批判的な放送局が配信停止に | ハフポスト WORLD

 ロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」が、サイトに掲載済みのウクライナ侵攻に批判的な記事を削除する方針を表明したという。

「誠実なジャーナリズム続ける」 記事削除のロシア・ノーバヤ紙声明 | 毎日新聞

 毎日新聞によれば、取材活動は続けるが、「5日以降、一時的にニュース報道を断念する」と説明したという。

 こうした事態は、ロシアが「虚偽報道」を禁じる改正刑法を成立させたことが理由と言われる。英BBC、米ブルームバーグも現地での活動に制約がかかっている。

 

 

 この戦争の結末予測を報じる記事が目立つようになってきた。戦争を終わらせなければならないという世論を高めて行かねばならないのだろう。

 ブルームバーグのコラムニストは、その6つのシナリオで描く。「ウクライナ勝利」、「ロシア恐怖政治」、「アフガニスタン化」、「核攻撃」、「ロシア革命」、「中国の介入」...

【コラム】プーチン氏の戦争が迎える結末、6つのシナリオ-クルス - Bloomberg

 ウクライナが劇的な勝利をあげることは誰もが期待することではあるが、そこには多大な犠牲が必要となるという。それが 「ロシア恐怖政治」、「アフガニスタン化」、「核攻撃」。

ロシア国内とウクライナで反対意見を弾圧するため、プーチン氏はロシアの警察国家化を完了させ、言論の自由は完全に失われることになる。プーチン帝国は国際社会から永久に見捨てられ、世界には新たな鉄のカーテンが現れる。(出所:ブルームバーグ

 記事は「ロシア革命」をより楽観的なシナリオにあげる。それは、エリート層内部でのクーデターかもしれないという。ただ、残念ながら、今のところはどちらの反乱も起こりそうにはないという。

 

 

 2番目に望ましいのが「中国の介入」という。

習近平国家主席が率いる中国はロシアの公式な同盟国ではないにせよ、米国主導の西側とにらみ合うパートナーではある。しかし、中国は自国を台頭する国、ロシアを衰退する国とみている。その点で習氏の目には、プーチン氏は役に立つこともあるが、荷物にもなり得ると映っている。(出所:ブルームバーグ

 ロイターのコラムニストもまた同様に、中国の仲介を期待しているのだろうか、「プーチン氏を公然と支持したことが誤算となった中国は、打撃を防ぐべく手を打とうとしている」とし、「和平の音頭を取ることができない限り、外交的・商業的ダメージの修復は困難だろう」という。

コラム:東欧で反中機運、対ロ姿勢が一帯一路にダメージ | ロイター

 オリパラでプーチンに泥を塗られた中国が動くことはあるのだろうか。

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巨大な非合理、我々の理解できない非合理が国連常任理事国から生まれて、それを実現しようとしている。(出所:文春オンライン)

「ウクライナの状況は非常に厳しい」プーチンは全面侵攻をどう終わらせる? 専門家が見通す“最悪のシナリオ” | 文春オンライン

 記事は、「これは他人事ではない」という。「これを他人事のように見て、ロシアの肩を持つような言説を広げるのは危ないです」という。

 

 

中でも一番危険なのは、「ウクライナは早く降伏するべき」といった言説です。ロシアにも理由はあるんだし、ロシアに逆らっても仕方ない、キエフはどうせ落ちるんだから、といったような、早期降伏論が日本で有力になってしまうと、それは日本自身の次の危機に利用されます。(出所:文春オンライン)

 難しい問題なのだろう。単独に陥ることは避けなければならないが、このまま欧米追従だけのままで良いのかと問われているのかもしれない。

「NO WAR」戦争反対、これを突き詰めていく必要があるのだろう。

 

「参考文書」

ブリンケン米国務長官、ウクライナが勝てると確信と - BBCニュース