トヨタが始めたオウンドメディア「トヨタイムズ」が結構面白い。編集長は、あの香川照之さんが勤める。
行けなかった東京モーターショーの概要を確認しようと覗いただけのつもりが、事あるたびにみるようになってしまった。
(写真:トヨタ)
レクサスを生産する田原工場の記事についつい引き込まれた。オウンドメディアなので、多少の誇張もあるのかもしれなけど、活気ある工場のリアル感が伝わってくるように思えた。
レクサス初のEV市販モデル「UX300e」発表
そのレクサスから初のEV市販モデル「UX300e」が発表された。中国・広州で11月22日(金)~12月1日(日)に開催される広州モーターショーで公開されているそうだ。
『2020年以降に欧州や中国で発売し、日本では2021年前半に投入予定。気になる価格はまだ発表されていません』とengadget日本版が伝える。
バッテリーの残量や走行可能距離を、車外からスマートフォンのアプリで確認したり、乗車前にエアコンやデフロスターを稼働させておくといった、最近の電動化車両では標準的な機能ももちろん使用できます。例えば、出発前のまだ充電プラグがつながっている時にヒーターを稼働させ、車内を快適な温度に暖めておけば、走り始めてからのバッテリー消費を抑えることができるというわけです。(出所:engadget日本版)
写真出所:LEXUSホームページ ニュースリリース
EVシフトの痛み
海の向こうアメリカでは、ビッグ3といわれたGMでストライキが発生した。Forbesは、このストライキの背景に迫りくるEVシフトがあるのではないかと指摘する。
EVへの移行は、多くのUAW組合員と将来の自動車生産労働者に深刻な脅威を投げかけている。オハイオのフィアット施設(GMの施設ではない)のあるUAW役員は「私たちの仕事が失われる可能性がある。私たちはもはや必要とされていない」と述べている。
世の中には、EVシフト懐疑論者もいる。その価格の高さがその主たる理由だ。
始まったパラダイムシフト
もしかしたら、豊田会長の心のどこにはエンジン車への思いがあるのかもしれない。クルマをとことん愛いしているからだろう、トヨタの経営者に加わったとき、すぐさまにスポーツタイプのクルマを復活させた記憶がある。そんな思いがトヨタの新戦略に反映されているのかもしれない。
『世界の自動車業界は2018年時点で、EVと電池の研究に900億ドル(約9兆8000億円)以上を投資している』ともForbesは指摘する。EVシフトは鮮明のようだ。
2030年に向け、変化が始まっているようにみえる。静かにパラダイムシフトが始まったようだ。
2030年、トヨタはどんなクルマ、モビリティ社会を創っているのだろうか。
(写真:トヨタ)