Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

月面着陸に成功したインド、デジタル化ばかりでなく、ますます遅れる日本のテクノロジー

「今やITを使わない業種など存在しない。すべてのユーザー企業が、IT・デジタルを使いこなす力を身に付ける必要がある」、

世界中でスマートフォンが普及し、クラウド人工知能(AI)などのテクノロジーが台頭、激動のDX(デジタル変革)時代を迎えた。デジタル活用の巧拙が企業の成長に直結するようになり、これまでITと無縁だった業界・業種も、IT・デジタルをうまく使いこなし、市場の変化に素早く対応することが求められるようになった。(出所:日経クロステック)

テクノロジー企業へ 明暗分けるユーザー力 | 日経クロステック(xTECH)

 いまだにこんな意見があることに驚きます。信じがたいことですが、この国はこんなにひどい状態のままなのでしょうか。

 

 

 何度も聞かされてきた「失われた30年」という言葉。1989年当時、日本企業が世界時価総額ランキングの上位を占めていたといいますが、今ではトップ50から日本企業の名前が消えています。その代わりに、上位にはGAFAMをはじめとするIT企業が名を連ねるようになっています。

日本企業が30年間弱まり続けた大きな原因は、インターネットなどテクノロジーの進化を成長に取り込めなかったこと。つまりIT・デジタルの活用力の弱さが大きく足を引っ張った格好だ。(出所:日経クロステック

 そうなのでしょうか。そういう一面もあるのでしょうが、それがすべてではないような気がします。

 インターネットを活用したeビジネスが勃興し、その波に乗ってGAFAMなどのテクノロジー企業が勝者となって隆盛を極めた時代になったということなのでしょう。逆に言えば、この間、日本のテクノロジー企業は何をしていたのかといえるのではないでしょうか。

 未だに時価総額で国内トップはトヨタ自動車のままです。世界順位は落としたものの、それなりに善戦しているような気もします。それ以上に、日本に新しく登場したテクノロジー企業の停滞ぶりを問題にすべきなのではないでしょうか。

 米国では見事に新陳代謝が進んだのに、日本はいまだにテクノロジー企業が成長できていないと言えるのかもしれません。

  近頃では、ハードテック領域のスタートアップが増加しているそうです。「宇宙」「物流」「インフラ」などが対象分野で、国内のハードテック系スタートップもさかんになってきているといいます。

転職でも有望、ハード&ソフト両面の難題に挑むハードテック系スタートアップって何? | 日経クロステック(xTECH)

「ハードテック」とは、「技術的なブレイクスルーを必要とする、ハードウエア(物理世界)とソフトウエア(仮想世界)の両方にまたがる難しい課題」のことをいうそうで、ハードウエアとソフトウエアの技術を組み合わせて次世代機械システムを開発する試みといいます。

 

 

 インドの無人月探査機「チャンドラヤーン3号」が月の南極付近に軟着陸したそうです。月の南極付近への着陸は世界で初めてといいます。米国、旧ソ連、中国に次ぎ4カ国目になったといいます。

インド探査機、月の南極に初着陸 水資源注目、宇宙開発で優位狙う | 共同通信

月の南極付近では水が氷の状態で存在する可能性があり、人間が長期滞在するための飲料水や酸素、燃料用の水素の原料に活用できるとして各国が注目している。今後の探査に期待がかかる。(出所:共同通信

 月面着陸でもインドに先を越されてしまいました。日本のテクノロジーと実用化技術が大きく世界から置いていかれるのかもしれません。一体なぜこうなってしまったのでしょうか。デジタル化の遅れを含め、この原因をリーズナブルに分析する必要がありそうです。このままでは挽回することも叶わなくなるのかもしれません。