Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

【成長しない国、日本】このままの社会を子どもたちに手渡してよいのだろうか

 

 電気機器の貿易収支が、22年下半期(7~12月)に赤字になったそうです。赤字額は812億円、半期ベースの赤字は1988年以降で初めてのことといいます。

 電機産業は、自動車と並ぶ輸出産業の「花形」といわれ、年間8兆円近い貿易黒字を稼ぎ出していたといいます。

電気機器、初の貿易赤字転落 22年下期、輸出の花形様変わり | 共同通信

「90年代からはずいぶん様変わりした」、日本製品の国際競争力が低下したほか、生産の海外シフトが進み、日本からの輸出が減ったことが、電気機器の貿易赤字の理由といいます。

一方、輸入拡大の大きな要因となったのが携帯電話事業だ。米アップルのiPhoneをはじめ海外製のスマホに国内市場を奪われた。(出所:共同通信

 時代の流れ、悲しいかなこれが現実なのでしょう。

 

 

そんなに悪くない業績

 一方で、企業業績は2022年4〜12月期決算で2年ぶりの減益となったといいますが、利益水準は過去最高に近い水準にあるそうです。

[社説]企業は不透明な環境でも投資を絶やすな - 日本経済新聞

 世界景気の下振れの影響もあるといいます。欧米のインフレや利上げの影響が見通しづらく、企業が先行きに慎重になっているそうです。

「日本企業の稼ぐ力が着実に高まっているのは間違いない」と記事は指摘し、将来の成長を切り開く「攻めの投資」人材投資や設備等等を絶やすべきではないといいます。

金融を除く上場企業の手元資金は約100兆円と、欧米企業に比べ財務も健全だ。将来のリスクが高まっているときこそ、成長を生み出す経営手腕が試される。(出所:日本経済新聞

 良くもなく悪くもない、利益が積み上がれば経営的には安泰ということがこれまでだったということでしょうか。そんなぬるま湯にあっては、イノベーションからは程遠く、成長のエンジンにいつまでも火がつくことはないのでしょう。

日本はこのままでいいのでしょうか。

将来

 いつの間にか硬直して変化することができなくているのが今日の日本なのでしょうか。

もしあなたがやっていることが未来を創造するものでないなら、やめなさい。(出所:NEWSPICKS)

「改善より創造を」

「やめる」、それが今日の日本に求められていることと記事は指摘し、「過去は過去とし、未来の創造を手助けしようではありませんか」と問いかけています。

 

 

「子供たちがどのように世界の仕組みについてのマインドセットを身につけるか」、

 これを研究テーマにするスタンフォード大学の心理学教授キャロル・ドゥエックは、「成功とは正しいマインドセットの産物であり、また子供たちが自分の可能性と居場所をどのように認識しているかが、知性や才能、教育よりも成功のより重要な指標になる」と述べているそうです。

 将来を担う子どもたちの目には、今の日本はどう映っているのでしょうか。

 デフレに苛まれ、失われた30年、40年が常態化し、イノベーションを生み出させない、こんな状態で子どもたちが正しいマインドセットを身につけることができるのでしょうか。

 活気溢れる日本が求められているのでしょう。そうし中から、未来の創造が生まれてくるのかもしれません。そうした活気が子どもたちに良い影響を与えいくのではないでしょうか。

 

「参考文書」

CO2の有効活用で“地球環境再生時代”に入った2050年:日経ビジネス電子版