閉塞感あふれる社会になっているような気がします。「こうあらなければならない」だけでは息苦しくなるだけです。もう少し文化的要素が加えて、潤ったものにできないのでしょうか。
ソニーグループは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というパーパス(存在意義)を掲げています。また、R&Dは「我々の文明を進歩させ、惑星を持続可能にする」というミッションを掲げます。
そのソニーグループが、R&D 研究開発の体制を大幅に再編すると発表し、AIとデータドリブンカンパニーとして変革していくといいます。
感動が生まれる場所がバーチャルへと拡張し、「フィジカルとバーチャルがシームレスにつながる」、それが今後のR&Dのテーマになるようです。
社内技術交換会「Sony Technology Exchange Fair(STEF)」を開催し、その内容説明があったそうです。
ソニーグループポータル | ニュースリリース | 「Sony Technology Exchange Fair(STEF)2022」と研究開発方針説明会を開催
センシング、AI、仮想空間の3領域が、中核となり、現実空間のセンシング、仮想空間の構築、そしてその2つから学習し、それぞれにフィードバックするAIの3領域の連携を目指すそうです。また、この3領域の進化と連携を加速させるため、大規模AIモデルの開発にも着手するといいます。
現実世界のセンシングによって獲得したデータをAIが学習し、現実世界での画像・音声認識の精度を高めるループを強化する。同時に大規模なデータやAIによって、仮想空間やコンテンツを生成することが可能になり、そこから新しいデータが生まれてAIにフィードバックされ、現実世界のAIを強化するループが生まれる。こうした大規模AIを中心としたループをベースに、現実空間と仮想空間での事業価値の最大化を目指す。(出所:日経クロステック)
仮想空間がこれからの成長分野になるのかもしれませんが、浮世離れするのではなく、また、これまでのようにビジネスの色彩が強くするのではないのなら、新たな感動が生まれるのかもしれません。未だに企業も個人も利益ばかりを追求し過ぎていないでしょうか。真の意味での豊かさをもっと生活のあちらこちらで感じるようにすべきのような気がします。
仮想空間のゲームを手掛ける米ソニー・インタラクティブエンタテインメントが、現実空間のエンターテインメント分野に参入しようとしているそうです。
ソニーG、次世代エンタメ創出は2足歩行ロボットで | 日経クロステック(xTECH)
小型ロボットから始めるようです。機敏な動きを武器に、次世代のエンタメを創出するといいます。
☆
中世ヨーロッパでは、多様性を失った抑圧された社会の中からルネッサンスが興り、芸術や文化が復興しました。
現代はあまりにも利便性や効率性を追求し過ぎることにより、文化的な要素が欠落し、真から感動することを忘れてしまっているのかもしれません。そんなことを強く感じる2022年だったような気がします。
「参考文書」
ソニーが「AIありき」の開発体制・再編に向かうワケ…ソニーG 北野CTOインタビュー | Business Insider Japan
ソニーGが研究開発体制を大幅刷新、中核は「センシング」「AI」「仮想空間」 | 日経クロステック(xTECH)