「DX」デジタルトランスフォーメーション、デジタルによる変革などと捉えると敷居が高く、後退りしたくなったりするのかもしれません。
それでも「DX」が求められます。DXは短期的な稼ぐ力を獲得するものとも聞きます。
様々な事例や取り組みストーリが紹介され、そのアプローチ、フレームワークなども解説されているのだから、導入が進まないことがある種、不思議でなりません。
DX推進と脱炭素社会の実現に向け、技術商社がメーカー機能を強化する理由 | 広告企画 | ダイヤモンド・オンライン
製造現場のDX推進は、人手不足や従業員の高齢化問題を解決するだけでなく、脱炭素・気候変動リスクへの対応という社会的要請に応えるものでもある。(出所:ダイヤモンド・オンライン)
様々な企業が、こうした問題解決のためのソリューションを提案しています。情報を整理し、分類・比較すれば、自社のDXに役立つはずではないでしょうか。
コンサルティング・ファームのアクセンチュアには、「ナレッジ・エクスチェンジ」という事例共有ネットワークがあるそうです。このネットワークを通じて仕事の相談ができたりもするといいます。
アクセンチュア流「成功の仕事術」とは ユニクロ、ソニーでも活用:日経クロストレンド
こうしたネットワークが手軽に利用できれば、DXの推進もスムースの進みそうです。
そうはいっても、現実にはなかなかうまく進めることができない....
実際、DXは「一部の人たちだけがやっているキラキラした取り組み」でしかないといい意見もあるようです。世に言う「DX」とはまるで裏腹のアナログで、なおかつスピード感のなさに見事に期待を裏切られる取引先や顧客も多いといいます。
うわべだけの「キラキラDX」にだまされるな、取り組むべきは大企業病の治療だ - IT職場あるある:日経クロステック Active
お化粧しただけのキラキラDXの事例を日経クロステック Activeが紹介しています。
「煩雑かつ重厚な書類手続きを求められる」
「今どき見積書も、請求書も紙に印刷して押印して郵送せよと言われる」
「クラウドサービスを使ってスピーディーにコラボレーションしたいのに、セキュリティーを理由に門前払いされる」
「納品物は紙に印刷して、データをCD-Rに焼いて持ってこいと言われる……」
....「どこがDX先進企業だよ」。(出所:日経クロステック Active)
国と関わるとこんな事例に巻き込まれてしまうことがあるのではないでしょうか。自分の経験からして、国の補助事業なぞはまさしくそのものでした。
内閣改造でデジタル相に任命された河野太郎氏が、行政手続きの申請の際にフロッピーディスクなど特定の記録媒体の提出を求める法令が約1900条項あると明らかにしたといいます。
フロッピー提出求める法令1900条項 河野デジタル相、全廃に意欲 | 毎日新聞
毎日新聞によると、河野氏はこうした条項をすべて撤廃する意向を示しているそうです。 ようやくとの感が否めません。スピード感をもって進めてもらいたいものです。
河野氏は会見で「クラウドなど新しい技術を阻害するものも結構あるようだ。古いアナログ規制を一掃する」と強調。今後は原則オンライン化を検討していくとし、岸田氏からも「どんどん進めてほしい」と激励を受けたと語った。(出所:毎日新聞)
まずは国が自ら率先してDXを進めるべきなのでしょう。それが起点となり、多くの企業に波及していくことになるのではないでしょうか。自然にDXに取り組めることになればいいのかもしれません。
また、成功事例が増えれば、多くの企業にとって良い参考事例になっていくのでしょう。