Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

気になるこの先の物価に円安、米中二大経済大国の失速はあるのか

 

 良くも悪くも、世界一の経済規模の国 米国が世界の中心なのかと意識せざるを得ません。コロナ渦からの経済回復をいち早く果たし、過熱し過ぎた経済活動がインフレを呼び込みました。それが過ぎれば、それを退治しようとFRBがかなりの早いペースで利上げを実施するそうです。その素早い対応には感服します。

 一方、世界二位の経済大国中国は少し躓いているのでしょうか。ゼロコロナ政策は各方面で悪影響し、回復軌道に戻るまでにはもう少し時間がかかりそうです。

 

 

 中国政府がゼロコロナ政策を堅持している以上、出国の妨げとなる隔離措置はずっと先まで続きかねないとロイターは指摘し、中国を当てにしていた観光産業はこれから相当険しい道のりをたどることになるといいます。

コラム:世界の観光産業、中国人頼み脱却が急務 | ロイター

 これまで中国人1億5000万人が世界中の観光地に訪れ、2550億ドルものお金を落としていましたが、これらの観光地が今、中国人は当分の間戻ってこない可能性を改めて認識しつつあるといいます。

 上海ロックダウン明けの中国EC市場にも変化が見られ、値引き販売が横行し、日系の化粧品メーカなどがその渦中に巻き込まれているといいます。

中国の「巨大EC商戦」に参戦する日本勢の深刻問題 | 専門店・ブランド・消費財 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

 事実上半額で販売するような過激なディスカウントプロモーションが行われるようになり、売り上げの拡大を図ることができる一方で、ブランド価値の毀損に直結するような事態になっていると東洋経済オンラインはいいます。

618やダブルイレブンでの値引き合戦が年々熱を帯びる中、イベントごとにまとめ買いをする顧客は増えるものの、ロイヤルカスタマーの獲得にはつながっていないのが実情だ。とくに資生堂は「値引きも含めたマーケティングコストの増加などにより、中国事業の利益率は悪化している」(出所:東洋経済オンライン)

 記事は、いずれ中国人のインバウンド需要が回復するだろうといいますが、いつになったら回復するのでしょうか。中国人頼みのビジネスが今後も成り立つか心配にもなったりします。

 

 

 その中国で、成長率の鈍化という大きな問題が生じているとNewsweekは言います。輸出主導型の経済で高成長を遂げてきましたが、社会が豊かになり成熟化すると、成長率が鈍化するそうです。これは多くの成長を実現した国が経験してきたことといいます。

もはや中国に「世界の工場」の役割は期待できない──成長鈍化で起きること|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 記事によれば、中国も世界的な資源価格の高騰の影響を受け、また、人件費も高騰しているといいます。これは輸出数量が横ばいになっている統計データからもわかるといいます。輸出が鈍化すれば、外需に加えて内需を成長の柱に据える新しい経済構造「双循環」へ、中国政府が転換を始めているそうです。

 これは中国が安い製品を売る国でなくなることを意味し、現在世界で進行しているインフレがさらに激化することが懸念されるといいます。そして、これまでのような日米欧と中国が相互補完関係でなくなることを意味するといいます。

西側各国は中国に代わる製品供給基地を探す必要に迫られるが、中国のように安価なコストで大量の製品を製造できる国はほかに存在しない。(出所:Newsweek

 

 

 中国深圳、この街を「奇跡の都市」と呼んだそうです。長年、中国の改革開放政策の成功ぶりを示す都市と見なされ、過去40年間、毎年20%近い経済成長を記録してきたといいます。

焦点:「奇跡の都市」深センが暗転 中国経済の未来を暗示か | ロイター

しかし今では、米カリフォルニアのシリコンバレーにあるサンノゼにその地位を奪われた。深圳の今年第1・四半期の経済成長率はわずか2%と、新型コロナの第一波で中国経済が停止状態となった20年第1・四半期を除くと、過去最低となった。(出所:ロイター

 深圳は「炭鉱のカナリア」であり、ここが苦しくなることは中国経済全体への警戒信号だといいます。

 

 

 経済における依存度が高いだけに中国の動向が気になります。中国の失速は日本にとっては一大事です。これに加えて、米国が急速な金利引き上げで景気後退するようであれば、目も当てられない状況になりそうです。今の株価下落がそれを暗示しているのでしょうか。週明けの動向が気になります。その状況次第で、今後の物価や円安を占うことになるのでしょうか。

 

「参考文書」

【エネルギー大問題】「脱炭素」なんて言っている場合か? 「脱ロシア」の次は「脱中国」だ 「ガス栓握る露」と「日本産業の喉元押さえる中国」は同じ(1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト