Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

ロシアの暴走を誰が止めることができるのだろうか

 

 世界中の人々がプーチンを拒絶し始めているかのように映る。スポーツの世界でも「プーチンを止めろ(Stop it, Putin! NO WAR)」と声をあげ、中立的な立場の国々までもが、ロシアに背を向け、制裁に加わったり、ウクライナに武器供与を行うという。

プーチンの戦争と呼ぶドイツ

 そうした動きに、ドイツも加わるという。

ドイツが劇的な政策転換 「プーチンの戦争」きっかけに - BBCニュース

 これまで長年ドイツは、NATO 北大西洋条約機構加盟国から国防費引き上げを求め続けられていたがそれに応じることはなかったという。しかし、プーチン大統領がたった数日でこれを実現したことになるとBBCは指摘する。

議場の反応にひるむことなく、ショルツ首相は続けて、1週間前には考えられなかった大胆な措置を次々と発表した。国防費を国内総生産GDP)比で2%以上へと大幅に引き上げると確約し、ドイツがウクライナに武器を直接供与する方針も示した。(出所:BBC

 戦後ドイツで外交政策がこれほど大転換したケースは、ほとんどないという。

 記事はドイツ人がロシアによるウクライナ侵攻を「プーチンの戦争」と呼ぶようになったと指摘し、歴史的にロシアと深い経済と文化の結びつきがあるドイツが態度を変えたという。

 

 

中国の動き

 欧米の制裁に加わらない中国で、一部商社が欧米の制裁措置を懸念し、ロシア産石炭の購入を停止しているという。

中国の一部商社、ロシア産石炭の購入を停止-欧米の金融制裁懸念で - Bloomberg

 ブルームバーグによれば、中国国有銀行2行がロシアの商品に絡むファイナンスを制限したことを受け、中国の石炭取引会社はより明確な政策が示されるのを待っているという。

 中国が露骨に欧米の制裁に加わることはないのかもしれない。そうはいっても、多少ロシアを公の場で擁護することはあっても、積極的にロシアを支援することはないのではなかろうか。国際的に孤立するプーチン大統領を支えても利することは何もないし、逆に中国の面子が潰れるかもしれない。

40年ぶりの国連総会緊急特別会合

 国連総会緊急特別会合が40年ぶりに開催されているという。安全保障理事会が、ロシアの拒否権によって非難決議を採択できなかったことを受け、全加盟国が参加する総会で国際社会の声を結束させるという。

「戦車でなく対話を」 ロシア非難相次ぐ―国連総会特別会合・ウクライナ侵攻:時事ドットコム

 JIJI.COMによれば、会合は数日間続き、100カ国以上が演説し、早ければ3月2日に対ロシア非難決議案を採決するという。

時事通信が入手した決議案の最終版には、ロシアによるウクライナへの攻撃について「最も強い言葉で遺憾の意を表する」と明記。ロシア軍の即時撤退も求めている。(出所:JIJI.COM)

 ロシアはどんな態度をとることになるのだろうか。国連を脱退することはあるのだろうか。

 

 

フランス

 フランスのマクロン大統領がプーチン大統領と電話会談を行ったという。

ロシア大統領、ウクライナ和平条件は「中立化」 仏大統領と電話会談 | ロイター

 ウクライナとの和平は、「非軍事化、非ナチ化」されることで中立化し、クリミアのロシア支配が完全に承認された場合のみに可能になると、プーチン大統領が述べたという。

 ロイターによると、両首脳は今後も連絡を取り続けることで合意したという。マクロン大統領がプーチン氏を説得することになるのだろうか。

 

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