三菱重工エンジニアリングなどが、横浜市、東京ガスと共同で、ゴミ焼却施設の排ガスからの二酸化炭素を回収し、再利用するCCUの実証実験を2023年1月に始めるという。
三菱重工グループ初、ゴミ焼却施設に「CO2 回収装置」設置|ニュースイッチ by 日刊工業新聞社
ニュースイッチによれば、分離・回収した二酸化炭素は、東京ガスの横浜市鶴見区の施設に輸送し、産業ガスに利用するという。また、東京ガスが注力する二酸化炭素を水素と反応させてメタンを合成するメタネーションにも利用するそうだ。
今このご時世だ。緊急に必要な技術なのだろう。
サハリン2
英石油大手シェルが、ロシア極東の石油ガス開発事業「サハリン2」から撤退する方針を発表したという。
英シェル、「サハリン2」撤退へ ガスプロム合弁解消: 日本経済新聞
サハリン2のLNG年産能力は日本の輸入量の1割強に相当する約1000万トン。うち5割をJERAや東京ガスなど日本の電力・ガス会社8社が長期契約で調達している。(出所:日本経済新聞)
日本経済新聞によれば、シェルが撤退を早期決断したことで事業に出資する三井物産と三菱商事の対応が焦点となるという。両社は「シェルの発表内容を含め、詳細を分析した上で日本政府およびパートナーとの検討を進める」としているそうだ。
サハリン1
米石油大手エクソンモービルも、極東ロシアの資源開発事業「サハリン1」から撤退すると発表したそうだ。
米エクソン、ロシア石油事業「サハリン1」撤退: 日本経済新聞
記事によれば、具体的な撤退時期には言及しておらず「操業を徐々に停止して合弁から撤退する手続きを取り始めた」という。
エクソンはサハリン1の操業主体(オペレーター)を務めているという。エクソンの動きは日本にも影響しそうだと指摘する。
難しい選択なのだろう。国際協調しつつ、現実的な対応をとってもらいたいものだ。国際協調という名を借りた追従ばかりではなく、必要であれば、強いリーダーシップも必要なのだろう。
ウクライナ危機はいつになったら終息するのだろうか。その後の世界にはどんな変化があるのだろうか。今以上に地政学リスクを意識しなければならなくなるのだろうか。気候変動の問題もIPCCが厳しい指摘している。難問ばかりであるが、何ごとにおいても、現実的な対応がこれまで以上に求められているのだろう。
多少の諍いはあっても、平和であることのありがたみをつくづく感じる今日この頃である。