「プラスチック汚染企業調査」を国際的な脱プラスチックネットワークが毎年行っているという。
TOP10には毎年常連の企業が名を連ね、4年連続でコカコーラが1位になったという。
「世界をプラスチックごみで汚染している企業」コカコーラが4年連続1位に - 国際環境NGOグリーンピース
1位 コカコーラ 2位 ペプシコ
5位 P&G 6位 モンデリーズ
7位 フィリップモリス 8位 ダノン
なぜプラごみは自然界に流出するのだろう
「使い捨てプラスチックスが気候変動を加速させている」とグリーンピースはいう。
さらに、もしプラスチックスが「国」なら、原料の採掘から廃棄までにプラスチックスから排出されるCO2の量は、中国、アメリカ、インド、ロシアに次いで世界で5番目に多くなる(5位の日本を抜いて)という。
使い捨てプラスチックは、海の汚染だけでなく、気候変動への影響も深刻なのです。(出所:グリーンピース)
国連環境計画によれば、海洋には7500万から1億9900万トンのプラスチックス廃棄物があるという。2040年までには年間2,300万から3,700万トンものペースで増加するという。
How to reduce the impacts of single-use plastic products
ペットボトルなど使い捨てプラスチックスが登場して、便利になったのは事実なのだろう。ただ報道される棄てられたプラスチックスの惨状は目を覆いたくなる。
もちろんそれを導入した企業側の責任は大きいのだろうが、我々市民側にもポイ捨てしない倫理観を求められているのだろう。
無責任に大量導入された使い捨てプラスチックス
「いくらボランティアがビーチクリーンを続けても、気づいた人からマイボトルを持ち歩くようになっても、世界中で毎日何十、何百億個ものペットボトルや小袋が使い捨て続けられる限り、プラスチックによる海の汚染や気候変動への影響を抑えることはできない」とグリーンピースはいう。
「根本的な解決には、構造的、体系的な変化が必要なのです」。
そして、こう提案する。
コカコーラの返却式ガラス瓶を見たことがあるかもしれませんが、使い捨てない販売方法は、長い間私たちの社会に根付いていました。
ガラスのボトルが3回以上リユースされれば、使い捨てと比べて年間50,000トンのCO2を削減できるという調査結果もあります。
そして今、世界ではテクノロジーによって新しいリユースのビジネスがたくさん生まれています。
解決策は、すでに存在しているのです。 (出所:グリーンピース)
まずは一部でもいいから、返却式のガラス瓶に戻すことはいいことなのかもしれない。
便利さを求めて、ごみを増やし、その処分方法を確立しないまま、導入したことは愚かなことだったのだろう。
台湾では、環境NPOが、海の浮遊ごみ回収船「アジュール・ファイター(Azure Fighter)」を開発し、試作モデルを披露したという。
動画:「海の掃除機」 台湾NPO、浮遊ごみ回収船を開発 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
台湾の沿岸部に多くある漁港を航行できるよう全長5メートル弱に設計されており、1日70キロの浮遊ごみを回収できるそうだ。
プラごみの海洋への流出が止まれば、こうした活動の成果もあがるのだろう。
ただ、こうしたごみの問題はプラスチックスばかりではないようだ。
南米チリにあるアタカマ砂漠(Atacama Desert)には、衣類が山のように捨てられ、非現実的な光景が広がっているとAFPが報じる。
砂漠を汚染する「ファストファッション」 廃棄した古着から有害物質 チリ 写真18枚 国際ニュース:AFPBB News
世界で最も乾燥しているといわれるこの砂漠を汚染しているのは、流行の服を大量生産して短いサイクルで販売する「ファストファッション」という。アタカマ砂漠に廃棄された衣類は少なくとも3万9000トンに上っているそうだ。
何かが狂ってはいないだろうか。こんなことが当たり前になってはならないはずだ。