2600万トン、毎年、膨大な量の衣類が中国では廃棄されている、とブルームバーグが報じる。そのうち再利用もしくはリサイクルに回されるのは1%未満だという。
日本では15億着の衣服が廃棄されているとの報道があった。2600万トンというはどのくらいの枚数になるのだろうか。ただ驚愕するしかない。
ユニクロの大中華圏での売上高は世界全体の2割を占めるほどだ。
同地域での売上高は2017-18年度に27%近く増えて40億ドル(約4200億円)を突破した。
中国で購入される大半の衣料品は、大量生産されて安い、流行の入れ替わりが激しいファストファッションだ。 (出所:ブルームバーグ)
ファストファッションが中国で大量の衣料品廃棄物を生み出していると、ブルームバーグはいいたいのだろうか。そこにはユニクロも含まれるといることなのであろうか。
「RE.UNIQLO」 服から服へリサイクルを始める = ユニクロ
ユニクロは11月2日、「リサイクル ダウンジャケット」の販売を始める。この「リサイクル ダウンジャケット」を発表したとき、ユニクロは、グローバルでもダウン商品の回収をすると公表した。また、回収した服を新しい商品に生まれ変わらせ、再びお客様に届ける循環型リサイクル「RE.UNIQLO」を始めることも公表した。
ブルームバーグによれば、中国では、着古された衣料品が毎日、大量に処分されているという。中間所得者層(ミドルクラス)とEC電子商取引の拡大もあって、中国は昨年、とうとう米国を抜いて世界最大のファッション市場になったという。
ユニクロの店舗数も中国が国内を上回るようになったと聞く。その中国でも同じようにダウンが回収したり、「RE.UNIQLO」を始めたりするのだろうか。
中国なら、着古された衣服を大量に回収することができるではずだ。量がまとまれば、できることもより多くなり、問題解決も進め易くなるはずだ。
「回収量が増えればその分コストメリットも出てくるはずであり、まずは再利用のためのサイクルをお客さまとともに作っていくことが重要」と、ユニクロのグローバル商品本部MD部長はWWD Japanとのインタビューで話していたのだから。
ユニクロ柳井氏は、「真にグローバルなプラットフォームを作る」と、たびたびその話をする。そうであるなら、中国で服を回収しない手はないのではなかろうか。
世界最大手のプラスチックスメーカ米ダウが中国でリサイクル開始へ
世界最大手のプラスチックスメーカ米ダウ(Dow)が9月、中国でのプラスチックスのサーキュラーエコノミーで、福建省アモイの廃棄物管理会社のLuhaiと、協業すると発表した。これは、ダウにとってアジア太平洋地区で初めてのリサイクル協力になるという。
ダウは、2030年までに、100万トンのプラスチックを回収、再利用、リサイクルする「Stop the Waste(無駄をなくす)」という「サステナビリティ」についての目標を掲げている。
Luhai社は、現在、福建省アモイ市でプラスチックス廃棄物の回収事業を行なっているが、全国の他の都市にも活動を拡大する計画を持っているという。

(写真:PR Newswire)
ダウとLuhaiが中国でのプラスチック循環性を高めるための提携を発表-PR Newswire APAC
コロナ渦による石油価格の下落で、世界の大手化学メーカがプラスチックスの設備を増強するとの報道をたびたび目にした。ダウは何か改心する動機があったのだろうか。それとも、この発表はロイターが指摘したごくわずかなリサイクル投資の一部に過ぎないということであろうか。
仮にそうであっても、ダウは中国で廃棄プラのサーキュラー・エコノミーを始めるのであろう。そして、それが次の展開、サーキュラーエコノミーの拡大につながったりしていくこともあるかもしれない。
ユニクロはどうなのであろうか。中国で服を回収するプログラムの計画があるのだろうか。それとももう計画は持っているのであろうか。
「国家に代わるプラットフォーム」を標榜するユニクロなら、大量の衣服が廃棄される現実を見過ごすことは出来ないはずである。
ユニクロが行動することで、中国の矛盾「ウイグル問題」の解決にもつなげっていって欲しい、そう思う。
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