Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

脱プラ レゴがプラスチックスを使わなくなることはあるのだろうか

 

 レゴが2030年までに100%持続な可能な素材へ変更するとAFPが伝える。

 現在のレゴは高機能樹脂ABSでできているという。耐久性やブロックの脱着感はABSの特性ゆえに得られているのかもしれない。

  プラスチックス代替になる素材開発はまだ途上のようだ。プラスチックスが本格的に使用されるようになって、どのくらいの時間が経過したのだろうか。様々な研究がされ、プラスチックスが高機能化することで、あらゆるところで、それまで使われていた素材にとって代わり、便利さを手に入れることができた。

 この歴史と同じくらいの時間が必要になるのかもしれない。

 

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 脱プラが急速に広がり始め、サーキュラーエコノミーやアップサイクルで素材の再利用が始まっている。新たに採掘される天然資源を最小化し、使い終わったものを資源として再利用する。ペットボトルや衣服に使用されているポリエステル、ナイロンがその代表格かもしれない。中には、海洋ごみを資源にする動きもある。

 それでも、環境活動家は、CO2の削減や汚染の観点からすれば完璧ではないという。

 AFPによれば、レゴの持続可能な素材開発について、環境団体サーフライダー・ヨーロッパの広報担当が、「プラスチックを再生プラスチックに置き換えてもCO2排出量は減らない」と指摘、「プラスチックからプラスチックへの変化は、汚染や炭素排出という意味では革命とは言えない」と述べたという。

 

 

 

  レゴは「カーボンフットプリント(CFP)」を削減すると表明しているとAFPが伝える。

 CFPとは、Wikipediaによれば、「一つの商品における原料の採掘や栽培、製造、加工、包装、輸送、および、購買・消費されたあとの廃棄に至るまでの、それぞれの段階で排出された温室効果ガス(温暖化効果ガス)である二酸化炭素 (CO2)などの総合計を重量で表し、商品に表示することをカーボンフットプリント」と呼ぶ。

 この解析手法として、ライフサイクルアセスメント(LCA)というものがある。

環境アセスメント」では、主に大規模開発等による環境への影響を予め評価することを目的とするが、「ライフサイクルアセスメント」では、主に個別の商品の製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用までの各段階における環境負荷を明らかにし、その改善策をステークホルダーと伴に議論し検討する。また、このような環境負荷の少ない商品の開発や設計については特に、『環境配慮設計』と呼ばれ、「環境工学」の一分野にもなっている。

また、代替製品や新製品の環境負荷を、既存の製品と比較し、より環境負荷の少ない製品、サービスへの切り替えを行う意思決定のツールでもある。近年では、カーボンフットプリントなど「環境負荷見える化」のための指標を計算するためのツールとしても用いられている。(出所:Wikipedia

 

 レゴはずいぶんと高い目標にチャンレンジしていると思ったりする。

 2008年、AFPは、玩具としてのレゴは子供たちばかりでなく大人の想像性を養ったりすることもできるの商品と伝えていた。

レゴブロックは子どもをはじめとする多く人たちの創造力、想像力、好奇心を育て、自由に使えるため、時代とともに風化せずに魅力的であり続ける

 家族企業のレゴの社名は「よく遊べ」を意味するデンマーク語「Leg godt」に由来する。

 レゴブロックの組合わせの豊富さには驚くべきものがある。たった2個のブロックで24通り、6個のブロックでは9億1500万種類の組合わせが可能だ。

 年間4億人の子どもや大人が50億時間をレゴブロックの組み立てに費やしているという。レゴブロックは単なる子どものおもちゃではなく、大人の想像力をもかきたてるのだ。 (出所:AFP BB News)

 

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 必要とされるプラスチックスもあるということではなかろうか。何がなんでも、脱プラや持続可能な素材である必要があるのであろうか。子どもたちにとって有益なものであれば大切にしていくべきではないかと思ってしまう。

 

 今、コロナが感染拡大し、多くの医療防護具が使い捨てで大量に廃棄されているかもしれない。その多くが不織布を含めプラスチックス素材からできている。こうしたモノも対象にしていかなければならないのだろうか。

 マスクや防護服に使用される不織布も、衣服と同様にポリエステルからできている。

 同じ素材であっても、必要なプラスチックスもあるといえるかもしれない。

 こうした場合、レゴがいうように「カーボンフットプリント」で管理していくことになるのであろうか。

 それでも、二酸化炭素の全廃にはならないが、低減には役立つ。

 

 時事通信が、コロナの影響で、温室効果ガスが過去最大の減少となる見込みと伝えた。

2020年は前年比5.5%減少する見通しで、年間減少率としては大恐慌や第2次世界大戦などを上回る過去最大となるが、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標達成はなお困難とみられる。(出所:JIJI.COM)

 

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 コロナが収束すれば、次はこの問題が待ち構えている。

 

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