地球温暖化が進み、気候変動が常態化、世界各国がその対策に取り組み、循環型社会がトレンドになりつつある。資源は有限なものと考えて、再利用しようとする考えだ。
便利さと安さで、あっという間に利用が拡大したプラスチック。最近は地球にやさしくないと脱プラ運動がさかんだ。それを素材として利用する業界は、そんなニーズからリサイクル材利用へと舵を切る。
日本の素材産業は長く日本経済を牽引してきた。それももう過去の話になりつつあるようだ。
再編を繰り返すことで、生き延びてきた鉄鋼産業も年を追うごとに苦しさが増しているように映る。
かつて強大な力をもっていた石油メジャーも近ごろは批判の矢面に立つ。投資家たちも化石燃料関連から手を引く動きを見せる。石油メジャーも事業転換の道を模索し始めているようだ。
鉄鋼業界はどうするのだろうか。新たに掘り出した鉄鉱石とコークスを溶かし続けるのだろうか。
プラント業界もまた厳しさが増しているように見える。国際的に批判される石炭火力発電所を未だに海外で作り続けている。
老朽化したインフラやプラントが多数ある。それらをリサイクルして再利用する手立てはないものだろうか。朽ちていくものは美観を損なう。それらを再利用してアップサイクルできないだろうか。
何も人工物を次々と作っていくことが進歩、成長ということではないであろう。元の自然に戻すこともあってはいいのではないか。同じ業態に居続ければいつか成長の終わりは来る。それが自然の摂理というものだ。
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