トランプ米大統領が、カナダとメキシコからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の追加関税を課すと発表しました。 カナダ、メキシコへの関税は暫定的に回避されましたが、カナダ国民の間では反発が広がり、米国旅行を取りやめたり、酒など米国産製品をボイコットする動きが出てたそうです。
「裏切り」「侮辱」、米関税にカナダ国民反発 旅行中止や商品不買 | ロイター
文化的にも地理的にも米国に非常に近い国に対する追加関税発動を、多くのカナダ人は経済戦争行為とみなし衝撃を受けた。(出所:ロイター)
まるで「いじめ」のようなトランプ関税。カナダ・オンタリオ州は、米宇宙開発企業スペースXの衛星通信網「スターリンク」との契約を打ち切ると、同州のフォード首相が表明したそうです。
カナダ・オンタリオ州、スターリンクとの契約打ち切り-米関税受け - Bloomberg
トルドーカナダ首相もトランプ関税発表直後に報復関税を示唆し、「貿易戦争」が勃発しかねない事態になりました。とりあえず、矛は収められましたが、「トランプ関税」で世界的な貿易戦争のリスクが高まったようです。
サプライチェーン 供給網の見直しが不可避なようです。世界のどこかの国がトランプさんとのディールにしくじればサプライチェーンが目詰まりを起こすこともありそうです。もしかしてそれが日本ということもあるのかもしれません。
国ごとによくよくサーベイし、情勢分析、現状把握を確かなものとして、サプライチェーンの多国籍化とマルチソースを進め、量の確保、安定供給に道筋をつけておく必要がありそうです。そのためには価格決定のプロセスも見直し、「リスクシェアリング契約」などで、原材料の市況の変化に合わせ、調達品の価格をフォーミュラに従って自動的に調整することを事前に取り決めておく必要もありそうです。価格交渉に躓いて、量を確保できなくなったら致命的です。
ホンダ混流生産
ホンダが米オハイオ州メアリズビルにある工場で、EV 電気自動車とHV ハイブリッド車、ガソリン車の「混流生産」を始めるそうです。
ホンダ、ガソリン車・EV・HVを同じラインで生産する「混流生産」…25年後半からアメリカ工場で : 読売新聞
「混流生産」、1つの生産ラインに複数の品種を混ぜて流す生産する方式です。
EVは、HV・ガソリン車と部品が大きく異なるため、別の組立ラインで生産されますが、トランプ大統領の政策など不確実性に対応するため、あえてこの生産方式を採用したといいます。機動性を高め、なおかつ効率的な生産体制を実現する狙いもあるそうです。
サプライチェーンの再構築だけでなく、こうした取り組みに早々に着手してリスクをミニマイズ化していく必要がありそうです。
「参考文書」
【コラム】トランプ氏の関税「いじめ」、いずれ裏目に-バスワニ - Bloomberg




