Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

Web3はGAFAに代わって、新たな社会インフラになるのだろうか

 

 インターネットが登場して30年余り、気づけば「GAFA」がプラットフォーマとしての地位を確立し、だいぶ寡占化が進みました。

 市場を独占するようになれば、当然ながら批判も増え、規制しようとの動きが強まります。

 欧州がその最先方のようですが、今度は、ドイツテレコムなど欧州通信事業者が、「GAFA」に通信網運営コストの一部負担を求める声明を発表したといいます。

欧州通信事業者、GAFAにインフラコストの一部負担を要求 | ロイター

欧州連合(EU)欧州委員会は、域内の5G展開やファイバーケーブル網整備にかかる費用を一部GAFAに負担させるかについて、双方から意見を聞く準備をしている。

欧州通信事業者の団体は5月、アルファベット傘下のグーグル、メタ傘下フェイスブック、ネットフリックス、アップル、アマゾン、マイクロソフトの米巨大テック6社が世界の通信トラフィックの半分以上に関係しているとの報告をまとめている。(出所:ロイター)

 

 

 かつてIBMメインフレーム市場で大きなシェアを握り、その弊害が指摘されるようになり、反発が起こりました。それがアップルのような企業が誕生するきっかけになりました。

 SNSが今、曲がり角を迎えているといわれます。デジタルネイティブの世代が増えるにしたがって、使われ方も次第に変わり始め、フェイスブックやツィーター、LINEまでもが古めかしいものとみられるようになったといわれているようです。

 こうした背景もあってのことか、暗号資産やブロックチェーン技術を活用したインターネットの新しい概念「Web3」に注目が集まっているようです。ここから次の「GAFA」が生まれるのでしょうか。

博報堂、ウェブ3で日本発のブロックチェーン企業と合弁設立-関係者 - Bloomberg

 総合広告サービス大手の博報堂が、「Web3」の普及に向け、日本人起業家が率いるシンガポール企業と合弁会社を年内にも立ち上げるといいます。

 異なるブロックチェーン間をつなげ、Web3のサービスを利用しやすくするシステム パブリックブロックチェーンアスターネットワーク」を開発するステイクテクノロジーズと博報堂が手を組み、この技術を使ってWeb3への企業参入を支援していくそうです。

 

 

 インターネットの登場で、それまでのメインフレームは古めかしい長物になってしまいました。インターネットに注目が集まると参入者が増え、バブルが起きます。膨らんだ泡はやがてはじけ、多くのIT企業が淘汰されていきました。その中から今日のGAFAが生き残り、そして、クラウドの時代へ移行としました。この間、IBMもまたビジネスを転換させ、ソリューションビジネスで新たな牙城を築きました。

 インターネットが誕生して30年、もうそろそろ革新が起きてもいい頃なのかもしれません。新興勢力の台頭で、GAFAもまたIBMのようビジネス形態を変化させることになるのでしょうか。

「メタバース」という言葉は、米アップルの拒絶で歴史の片隅へ:日経クロストレンド

 それとも違った形態でWeb3が拡がり、新たな社会インフラの一角を担うようになるのでしょうか。

 

「参考文書」

ザッカーバーグが米国の富豪トップ10から脱落、11兆円の資産減 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)