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トラブルが増える電動キックボード、その普及のために必要なこととは

 

 電動キックボードが普及し始めているようだ。しかし、その一方で、様々なトラブルも発生していると聞く。

 今までにないモビリティが登場すれば、当然のことなのかもしれない。従来の交通ルールの枠組みで処理しようとするから、解決までに時間も手間がかかるのではなかろうか。

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(写真:Luup)

 今まで電動キックボードは原動機付自転車に分類され、ナンバープレートの装着、ヘルメットの着用義務、車道を通行することになっていた。

 ただ、それでは合理的ではないと、電動キックボードを推進しようとする事業者たちが変更を要望していた。

 

 

 これを受け、経産省は新事業特例制度を活用し、関係省庁はこれに基づいて特例措置を設け、電動キックボードの実証実験が始まったという。

 特例措置では、小型特殊自動車と位置付けられ、ヘルメットの着用は任意となり、また、自転車道を通行できるようになっているという。

 電動キックボードなどマイクロモビリティのシェアリング事業の展開を目指すLuupを始め、複数の企業が日本各地で電動キックボードの実証実験を始めている。

 しかし、こうした実証が始まるかたわら、走行ルールが周知されず事故が多発している。今年に入り都内で40件を超える事故が起きているそうだ。

 無理からぬことなのかもしれない。

 海外メーカーから輸入し、ナンバープレートやヘルメットを未装着で利用されている「違法キックボード」による走行も目立つという。

 2021年に入ってからは、渋谷区、港区、目黒区などで、ナンバーなし、歩道走行、ヘルメットなし、40km/h以上の猛スピードで逆走するなどを違法行為を見かける機会が増えたと、くるまのニュースはいう。さらに、ナンバープレートがついた正しい車体を正しく乗る人を探すほうが難しい状態という。

 

 

 都内などで実証実験を進めるLuupが、東京海上ホールディングスとの資本業務提携を発表した。電動キックボードの安全性向上を目的に協業を進めていくそうだ。

東京海上と Luup が資本業務提携 が資本業務提携し電動キックボードの安全性向上のための協業を開始 ~安心・安全なマイクロモビリティの利用環境構築を目指して~(東京海上ホールディングス)

電動キックボードは、自賠責保険自動車保険で対応するのが現状です。しかし、現状のルールはあまり知られていません。まずはその周知徹底を進めていきたい。(出所:日Business Insider)

 一方、Luupの岡井代表は「増えてきた違法キックボードの撲滅、キックボード市場全体の啓蒙活動を含めた、全体の安全性の向上を目指す」と述べたという。

電動キックボードのLuupと東京海上が資本業務提携。リスク分析のプロは「未来のモビリティ」をどう見るか? | Business Insider Japan

 Business Insiderによれば、「Luupを含む電動キックボード全般に対する交通面・製品面についての考えられるリスクについて洗い出し、安全な乗り物としての社会受容の向上に寄与しよう考えている」と、Luupとの協業の意義を東京海上は述べたそうだ。

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(写真:Luup)

 自動車が登場し、普及し始めたとき、もしかして同じようような状況だったのではなかろうか。当時、自動車はさぞかし邪魔な存在だったのだろう。

 しかし、様々な努力があって、今日の車社会が存在する。

 Luupは今、安全講習会に力をいれているという。その努力の先に普及があるのだろうか。また、そのとき、電動キックボードのために法が改正され、より安全に利用できるようになっているのだろうか。