東京オリンピックがいよいよ1か月後に迫ってきました。オリンピック出場内定者も続々と決まっているようです。アスリートのみなさんも悩みを抱えながら、迫りくる大会を前に高揚しているようです。大会会場での酒類の提供など、まだまだもめごとが多いように見受けられます。もう後戻りできない道に進んでいるなら、不手際なく運営していただきたいものです。
その一方で、まだまだコロナ禍が続くとみる向きが多いようです。TSR東京商工リサーチが実施したアンケートによると、「コロナ禍の収束時期」を2022年1月~3月頃と予想する企業が29.1%にのぼり最多であったといいます。
「年内」と予測する企業は17.7%にとどまり、1年以上先である「2022年7月以降」は24.8%にのぼったそうです。
「コロナ禍の収束が長引いた場合、「廃業」(すべての事業を閉鎖)を検討する可能性はありますか?」の問いに、可能性があると回答した飲食店が33.8%に達したといいます。また、宿泊業では36.8%になっており、度重なる緊急事態宣言の影響を色濃く反映した結果となったとTSRは指摘しています。
ワクチン接種が全国で進み始めている中、少し意外な結果でもあるような気がします。
TSRによると、アンケート調査は2021年6月1日~9日、インターネットにより実施され、有効回答1万828社、その結果を集計、分析したそうです。
米国では、シェアオフィス事業を手掛けるウィーワークの4月と5月の業績が、約2年ぶりに堅調だったといいます。新型コロナのワクチン接種率が上昇し、オフィスで仕事をする人が増え始めたことが背景とブルームバーグが報じています。
ブルームバーグによれば、コロナ前に70%を超えていたオフィス占有率は昨年終盤に47%に落ち込んでいたそうですが、今年5月末では53%に持ち直したそうです。
国内では職域接種も始まりました。もう少し接種率が向上すれば、人々のセンチメントにも変化があるのでしょうか。
足下、新規陽性者数の減少が下げ止まっているようです。再び上昇に転じるのか少々心配にもなってきます。オリンピックまであと1か月あまり。期待と不安が交錯します。組織委員会にどこまでリスクマネジメント能力があるのだろうかと考えたりもします。
その一方で、開会式はどうなるの?、閉会式は?、その後のパラリンピックは?などと、そんなことも気になり出します。期待に胸を膨らませてばかりいると、開放的になり過ぎて、また感染拡大になりはしないかとも心配します。
まだ気が早いのかもしれませんが、オリパラが終わったあとはどんな雰囲気なのだろうかと考えたりもします。楽しみと不安の1か月、まずは感染拡大にならないように願うばかりです。結果よければすべて良し、そういえるのがいいことなのでしょうけれど、さてどうなのでしょうか。