Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

気になるアップル・カー、動き出すのか日本の超小型EVサービス

 

 アップル・カーの報道が熱を帯びる。日産もアップルとは現時点で協議していないとの報道が流れる。消去法、一体、最後は誰がパートナーなるのだろうか。

Appleが向こう3カ月〜6カ月のうちに電気自動車製造のパートナーを公式に発表する確率は85%と予測し、2021年夏にもAppleと提携する自動車メーカーが発表される」というのは、iPhoneManiaだ。

iphone-mania.jp

 そうであるのであれば、報道合戦にならずに待てばよさそうなものだが、一山当てたいと思えば、そうはいかないということなのであろうか。

 

 

 

  アップル・カーは一体どんなジャンルのクルマになるのだろうかと想像する。人気のSUV、それともスポーツタイプ、ラグジュアリーなセダンなのであろうか。アップルらしく常識を覆すような車になるのか、そのスペックは?と興味は尽きない。

 自動車生産と言えば、物流を最短にできる消費地生産が基本なのだろうか。それに加え、早々に自動運転車を出すというのだから、その消費地は限られそうだ。

  iPhone生産を手がけるフォックスコンもEV生産を検討しているというから、あっさり決まったりしないのだろうか。それではあまりにも発注金額が大きくなり、フォックスコンへの依存度が高まり過ぎる。常識的には、ありえないのだろうか。

 

dsupplying.hatenadiary.com

 iphonemaniaが指摘する通り、しばらくは様子見の方が無難なのかもしれない。

 

 

 

脱石油 給油所を拠点にした自動配送サービス

 国内でも、モビリティやEVなどに異業種からの参入が相次ぐ。石油元売りは「脱石油」を合言葉にモビリティ事業にのりだしているようだ。

 ENEOSは、自社の給油所を拠点にし、自動配送サービスの実証実験を始めたという。

 日経XTECHによれば、電動の無人宅配ロボットを使い、歩道経由で東京都中央地域の「リバーシティ21」マンション群に日用品などを届けるという。電気自動車(EV)需要の拡大で石油元売り業の先行きに不透明感が増す中、国内約1万3000カ所でシェア過半を握る給油所を生かした成長を模索するそうだ。 

xtech.nikkei.com

 2台の無人宅配ロボットを運用、1台当たり4カ所に荷物が積め、最大4注文を同時に配送できるという。配送料は1回の注文当たり297円(税込み)。当面の課題は利用を増やすことだという。

 実証開始から数日経過したが、1日当たり2、3件の注文数にとどまっているそうだ。給油所活用との着想はいいのかもしれないが、利便性、効率性の向上、認知度アップが課題ということであろうか。サービスとして実用化されることはあるのだろうか。

 

出光の超小型EV 給油所を新たなサービス拠点に 

 出光興産が、タジマモーターと、超小型EVなど次世代モビリティとそのサービスの開発を行う「出光タジマEV」を2021年4月に設立すると発表した。

 出光のSSネットワークと素材開発技術、タジマモーターの車両設計の技術を融合し、超小型EVを核とした全く新しいカテゴリーのモビリティを提供するという。

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(写真:タジマモータコーポレーション

 出光によれば、これまでに公共交通機関が脆弱な地方部で実証を重ね、超小型EVのニーズの発掘を行ってきたという。その実証結果からは、年間100万台以上の需要があるという。

岐阜県飛騨市高山市、千葉県館山市南房総市における2年間の実証実験から、高齢者層には免許岐返納に伴う移動のニーズが急増していることが確認されました。また、運転経験が浅い層は、日々の買い物や子供の送り迎えに自動車を利用することに不安があり、自転車や原付に代わる、雨風を凌げる安全で安心な移動手段に対するニーズがあることが分かりました。更に、近隣営業を行う営業職層は、一日の移動距離が15km未満であり、また車両稼働率も20%以下であるため、軽自動車ほどの高い性能・機能は要らないと感じていることも明らかになりました。 (出所:出光興産)

www.idss.co.jp

 出光は、シェアリングやサブスクリプション、利用者のニーズに合わせMaaSを開発、超小型EVと合わせて、全国6,400ヵ所の系列SSネットワークで提供するという。

 

 

 こうした分野に注目が集まり、成長が見込まれれば、参入が増え続けるのかもしれない。競争が加速し移動手段が多様化、利便性が向上していくことはありがたいことだ。一方で、クルマ好きには運転することも楽しみであってたりする。

 どのサービスが定着し、どのメーカが生き残っていくのだろうか。自動車の需要を侵食することはあるのだろうか。

 アップルが参入するEV、そして、モビリティサービスはどんな進化を始めるのだろうか。