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空を赤く染める森林火災は危機の予兆か 温暖化対策を急ぐ企業たち

 

 気候変動の影響が深刻化していることはないだろうか。米カリフォルニア州の山火事が拡大しているようだ。メディア各社が火星のような米西海岸の様子を報道する。

 北極圏でも森林火災は続いているようだ。AFPによれば、シベリアでは今年1月以降、広範囲で異常な高気温が続き、土壌の湿度も低下しているという。地球温暖化によるとみられるこうした気象条件が、森林火災の延焼拡大につながってる恐れがあるそうだ。

 

北緯66度以北の北極圏で制御不能となっている森林火災から2020年1月以降に排出されたCO2量は、人工衛星が収集したデータによれば、すでに2億5000万トンに上る。これは、2019年の年間総排出量の1.3倍以上に相当するという。 (出所:AFP BB NEWS

 

 シベリアで発生した発生している森林火災は、「ゾンビ火災」が影響しているのだろうか。

「ゾンビ火災とは、地下で燃え続け、しばらくたった後に地表で再び燃える火災のこと」で、「北極地方では気温が非常に高くなっているため乾燥し、泥炭が燃えやすくなっている」と指摘するカナダのマクマスター大学のワディントン氏の言葉をAFPは紹介する。

 

www.afpbb.com

 

 

 

 「夜が明けるとそこは火星だった…」とGIZMODOは米西海岸の山火事の様子を例える。動画をチェックすると、まんざら冗談でもないようだ。

 


Sky turns red in Oregon as west coast ravaged by wildfires

 

 現地で暮らす人のリアルな声なのだろうか。 

猛暑の三連休明けだったので窓が開けっ放しだったんですが、ブラインドと床に灰が積もっていて、拭いたら雑巾が真っ黒に。近所にひとっ走りしただけでクルマも灰だらけです。吸ってはいけない煙は、ずっと上空を、ゆっくり南方面に移動中とのことなのでしばらくは息を潜めて暮らそうと思います。 (出所:GIZMODO)

 

 「LAはLAで華氏120度(48.9℃)の過去最高記録を更新し、だんだん人の住む場所じゃなくなってきています」と現地の様子をGIZMODOが教えてくれる。

 

www.gizmodo.jp

 

 毎年のようにこうした森林火災が繰り返されることも影響したのだろうか、ライドシェアの米ウーバーが2040年のゼロエミッション化を宣言した。

 

 「私たちの故郷のカリフォルニア州全体で猛威を振るう火事は、気候危機の緊急性を憂鬱に思い起こさせます。」と米ウーバーのCEOが語る。

 ウーバー自身も認めたが、ライドシェアといえども、平均的な乗車人数の個人用自動車よりも依然として「カーボンフットプリント」が高いという。この事実の是正のためか、EV化を進めていくと公表した。

 

(関連文書)

ウーバーの心変わり 2040年のゼロエミッションを宣言 - Up Cycle Circular’s diary

 

 

 

 温暖化に影響するGHG温室効果ガスを大量に排出してきた企業たちまでが手のひらを返すように気候変動対策に積極的に取り組み始めたように見える。

 その心変わりの理由は何なのだろうか。

 ロイターによると、豪英資源大手のBHPグループが、2030年度のGHG温室効果ガスの排出を2020年度比で30%削減させることを目指すと発表したという。

 最終的には2050年までにGHGの排出を実質ゼロにすることも視野に入れているという。また、経営陣のボーナスの10%は環境対策の進捗に連動させるそうだ。

 

マイク・ヘンリー最高経営責任者(CEO)は、パリ協定で掲げられた目標がもたらす影響の大きさを認識しているとし、「残念ながら、現状では達成できる状況にない。パリ協定の高い目標に到達するには、世界は行動を加速させる必要がある」と述べた。

BHPは、特に環境負荷の高い鉄鋼・海運事業と協力し、温暖化ガス排出量の削減を促進する方策を探る考え。鉄鋼関連で30%、自社チャーターの運運で40%の削減を目指す。 (出所:ロイター)

  

jp.reuters.com

 

 少々驚くニュースだ。なぜこのタイミングなのであろうか。

 

 日本経済新聞は、英石油メジャーのBPの動きを伝える。

 BPは、「脱石油」の方針を明確に掲げ、化石燃料関連を40%減らす一方で、再生可能エネルギー関連の発電容量を20倍増やすとしている。その目標に従ってのことか、大型投資を伴うプロジェクトが動き始めたようだ。

 

(関連文書)

脱炭素へ 「脱石油」を目指す石油メジャーBPの新たな戦略 - Up Cycle Circular’s diary

 

 日本経済新聞によれば、BPは洋上風力発電事業に参入、ノルウェーの石油最大手エクイノールから米東海岸の2拠点の権益50%を11億ドル(約1170億円)で取得し、合弁で展開すると発表したという。 早速、「脱石油」の具体的な一手を示した形のようだ。

 

バーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は声明で「新戦略を実現するための重要な初期の一歩だ」と強調した。

BPとエクイノールは米国での洋上風力事業で戦略提携し、新たな開発でも協力していく。 (出所:日本経済新聞

 

r.nikkei.com

 

 

 

 

 国内では昨日もまたあちこちでゲリラ豪雨となり、記録的短時間大雨情報が相次いだという。今、前例のない異常気象を経験しているようだ。

 国の様々な白書で気候変動に関する記述を多数見つけることができる。それらは公然と気候変動の脅威を示している。

 いつまでも、気候変動に懐疑的な態度でいいのだろうか。

 国内企業の動きが緩慢のように見える。

 

 自分ひとりですべてを考える必要はない

 かつてアイザック・ニュートンは、「わたしがより良く世界を見通してこられたのは、偉人たちを踏み台にしたからである」と言った。

 成功したビジネスを研究すれば、物事を正しく動かすための素晴らしいアイデアがたくさん手に入る。失敗したビジネスを研究すれば、物事を正しい軌道からはずすのがいかに簡単かを学ぶことできる。 (引用:バフェットの大不況を乗り越える知恵  P182~P183) 

  

 

 良い先例があればそれにうまく乗ってしまうのがいいのかもしれない。ベストプラクティスとなりそうな先例があるようだ。真似てみても良さそうだ。

 

 

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