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【コロナ対策】動き出したアマゾン、IBM 米政府に協力

 

 新型コロナウィルスの感染スピードにただ驚くだけだ。まさか、欧米までにこんなに拡大するなんて想像にもしていなかった。だが、米大手企業のアクションはやはり早いようだ。

 

米政府やIBMなどは、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発加速に向け、全世界の研究者にスーパーコンピューター少なくとも16台を開放すると明らかにした。

 米科学技術政策局(OSTP)は22日、IBMやエネルギー省国立研究所、アルファベットのグーグル・クラウドアマゾン・ドット・コムのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)、マイクロソフトなどが参画するコンソーシアムを発表した。(出所:WSJ

 

jp.wsj.com

 

 

 IBM Systems Japan blogでも、この件について投稿がある。

 

 米国エネルギー省、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との戦いに世界最高性能のスパコンIBM POWER9搭載「Summit」が貢献 治療薬開発に必要な化合物の発見を支援するIBMNVIDIAテクノロジー

 

研究者がSummitを利用すると、わずか数日で8,000種類もの化合物に対してシミュレーションを行うことができました。ウイルスのスパイクと結合して、COVID-19の感染プロセスに影響を及ぼし得る化合物のモデルを作成することに成功し、COVID-19の宿主細胞に取り付いて感染する能力を弱める可能性のある薬剤や天然化合物など、77の低分子化合物を発見しました。 (出所:IBM Webサイト)

 

www.ibm.com

 

 米アマゾンも「The Amazon Blog Day One」で、「AWS launches initiative to accelerate COVID-19 diagnostics, research, and testing(AWSは、COVID-19の診断、研究、およびテストを加速するイニシアチブを開始します)」との記事を投稿した。

That’s why we are launching the AWS Diagnostic Development Initiative—a program to support customers who are working to bring better, more accurate, diagnostics solutions to market faster and promote better collaboration across organizations that are working on similar problems. As part of this, we are committing an initial investment of $20 million to accelerate diagnostic research, innovation, and development to speed our collective understanding and detection of COVID-19 and other innovate diagnostic solutions to mitigate future infectious disease outbreaks. Funding will be provided through a combination of AWS in-kind credits and technical support to assist our customers’ research teams in harnessing the full potential of the cloud to tackle this challenge. 

そのため、AWS診断開発イニシアチブを立ち上げました。これは、より優れた、より正確な診断ソリューションをより早く市場に投入し、同様の問題に取り組んでいる組織間でより良いコラボレーションを促進するために取り組んでいる顧客をサポートするプログラムです。その一環として、診断研究、イノベーション、および開発を加速し、COVID-19およびその他の革新的な診断ソリューションの総合的な理解と検出を促進し、将来の感染症の発生を軽減するために、2,000万ドルの初期投資をコミットしています。AWSの現物クレジットと技術サポートを組み合わせて資金を提供し、お客様の研究チームがこの課題に取り組むためにクラウドの可能性を最大限に活用できるよう支援します。 (出所:Amazon Day One Blog)

 

blog.aboutamazon.com

 

 

  もちろん国内でも様々な研究がされていることだろう。

 神奈川県は昨日、「神奈川県衛⽣研究所と理化学研究所が開発したSmartAmp(スマートアンプ)法を利⽤した新型コロナウイルスの迅速検出法が、本日から⾏政検査で使⽤でき、近日、保険適⽤される⾒込みです」という記者発表資料を公表した。

 

神奈川県衛生研究所と理化学研究所が開発した「SmartAmp(スマートアンプ)法を利用した新型コロナウイルスの迅速検出法」について、令和2年3月19日、神奈川県と連携する株式会社ダナフォーム(本社:神奈川県横浜市鶴見区)は、SmartAmp法を用いた研究用試薬「SmartAmp 2019 新型コロナウイルス検出試薬」を発売開始しました。

「SmartAmp法を利用した新型コロナウイルスの迅速検出法」は、新型コロナウイルス感染症の診断等を目的とした検査において、近日、保険適用される見込みです。 (出所:神奈川県Webページ)

 

www.pref.kanagawa.jp

 

 こうしたニュースを聞くと少しばかり気持ちが落ち着く。何より、世界は治療薬の登場を待ち望んでいるのだろうから。

 有効な解決策が見出されるまでは、少しばかり不自由かもしれないが、行動を制約する方がいいのかもしれない。

昨日、小池東京都知事も「こうした危機意識を、改めて都民の皆様、特に若い皆様方と共有したいということが、最大のメッセージでございます・・・何度も申し上げますが、感染者の爆発的な増加、いわゆるオーバーシュートを回避して、命を守るためのご協力、何とぞよろしくお願いを申し上げたいと思います」と記者会見で言っていた。

 

dsupplying.hatenablog.com

 

「関連文書」

jp.techcrunch.com

gigazine.net

 

 

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