テスラがEVトラック「Cybertruck(サイバートラック)」を発表した。まるでSF映画に出てきそうなその独特のフォルムに度肝を抜かれた。日本でも予約が始まっている。
Better truck than an F-150, faster than a Porsche 911. Order Cybertruck online at https://t.co/hltT8dg2NO
— Elon Musk (@elonmusk) November 22, 2019
写真出所:テスラホームページ Cybertruck | Tesla
驚くことにもう14万人を超える仮予約が入っているという。
146k Cybertruck orders so far, with 42% choosing dual, 41% tri & 17% single motor
— Elon Musk (@elonmusk) November 23, 2019
Cybertruckのデザインは控えめに言ってもカクカクでトレンドとははかけ離れたものですが、テスラは、それでもすでにこのピックアップトラックを手に入れるための手付金を納めている人が14万6000もいることを明らかにしました。
モーターを1基しか搭載しない最安モデルは価格が3万9900ドルという魅力的なものですが、それには17%しか予約が集まっておらず、42%はモーターを2基搭載するモデルに、そして41%が3基のモーターを搭載するモデルを選択しています。 (出所:engadget日本版)
サイバートラックは防弾使用
このサイバートラックは防弾仕様だという。その発表会で鉄球を窓ガラスに投げつけ、その強靭ぶりをアピールするはずが割れてしまうといハプニングがあったようだ。
ポルシェを凌駕する性能?
驚くのはその性能! イーロン・マスク氏のTwitterでポルシェ911より早いって言っている。
マスク氏はCybertruckの加速力についても誇らしげに語り、トラックがポルシェ911にスタートダッシュで勝つ様子をビデオで流した。「3モーター」バージョンは時速0~60マイル(約0〜100km)を2.9秒以下で加速するとマスク氏は語った。1モーター後輪駆動モデルは最も加速が悪く、時速0~60マイルの加速は6.5秒以下。
と Techcrunchは伝え、2021年末頃までに生産準備が整う予定。3モーター車の生産は2022年遅くの予定と、その生産予定も報じた。
それでも維持費はガソリン車より安価
日本経済新聞は、ガソリン車と比べ維持費用が安価に抑えるが可能と価格情報を伝える。
標準的なガソリン車のピックアップトラックの場合、リース代に維持費や燃料代を加えると月700ドル程度の費用がかかる。サイバートラックは月々の電気代が40ドル程度で済むため、中級グレード(価格は4万9900ドル)なら月々の費用を570ドルに抑えられるという。 (出所:日本経済新聞)
「ゼロエミ構想」とサイバートラック
イーロン・マスク氏は、「ゼロエミ構想」の延長に、このトラック開発があると明かす。
米国では近年、大型車人気の傾向が強まっており、新車販売の上位は米ビッグスリーのピックアップトラックが占めるようになっている。米ロサンゼルス郊外で開いた発表会に登壇したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「我々がピックアップトラックを持たなければ、持続可能なエネルギーの問題を解決することはできない」と参入の意義を強調した。(出所:日本経済新聞)
イーロン・マスクの地下物流構想
Tesla in @boringcompany tunnel with retractable wheel gear that turns a car into a rail-guided train & back again pic.twitter.com/3a6i0NoSmi
— Elon Musk (@elonmusk) December 19, 2018
この他にも、イーロン・マスク氏には、驚くような構想がある。いくつかの地下トンネル構想だ。都市交通の未来、さらに米国を横断するような地下トンネルをつくろうというのだ。すでに、会社を設立して、実際に一部だが披露している。
あっと驚くことを構想し、それを実現しようとするイーロン・マスク氏。当然、そこには反対意見もある。
この地下トンネル構想「Loop」の一歩先に「HyperLoop」がある。
今回のサイバートラックの発表を見て、この「HyperLoop」構想を思い出した。この地下トンネルをサイバートラックがポルシェなみの高速で駆け抜ければ、アメリカの物流に大変革をもたらすのだろう。
イーロン・マスクには驚かされてばかりいる。