Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

2026-05-01から1ヶ月間の記事一覧

日本市場の二面性 — バフェットが視た商社の知性と、製造業の「政商的」停滞

投資の神様 ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイによる日本の五大商社への投資の成功は、グローバルな投資マネーの視線を180度変え、これまで見過ごされていた日本市場を「お宝探しの場」へと変貌させる巨大な引き金(バフェット・エフェ…

なぜ改革を拒むのか — 「延命」という名の思考停止、茹でガエル化した日本の重工業

日本政府が主導する「AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)」構想を旗印に、アンモニア混焼技術を東南アジアで推進する日本の重工業界。メディアが描く「現実的な移行」という耳ざわりの良いフレーズに守られたその姿は、一見、国内の巨大な雇用とサプラ…

東南アジアのリアル ― 広がる警戒感、「日本の既得権益の押し付け」への反発

日本の官民が一体となって強力に推進しているエネルギー戦略「AZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)」構想。日本の重工業界が誇る「アンモニア・水素混焼技術」の東南アジアへの輸出がその象徴だ。既存の石炭・ガス火力発電設備を丸ごと廃棄するのではな…

東南アジア エネルギー政策における報道のねじれ — 報道の「偏り」と「中立性」

私たちが日々目にする経済ニュースの裏側で、いま、奇妙な「ねじれ」が存在している。その歪みが最も顕著に現れているのが、東南アジアにおけるエネルギー政策を巡る報道の現場だ。 国内の主要経済紙を開けば、そこには日本が主導するAZEC(アジア・ゼロエミ…

パナソニック補聴器撤退から考える「意味のイノベーション」 ― 意味の火を消す、平均化された知性の罠

パナソニックが、その創業の原点とも言える補聴器事業から撤退した。この事業の背景には、一つの有名な逸話がある。創業者・松下幸之助氏が、年を重ねて耳が聞こえにくくなった妻・むめさんのために「なんとかしてやりたい」と、強い決意をもって開発を命じ…

ナフサショック~エチレン稼働率70%の現実:政府のやっている感と現場の乖離

ナフサショックに対する政府の対応を見ていると、「やってる感」の演出が過ぎるなとの印象をぬぐえません。現場の実態から乖離した「的を射ない指示の乱発」というリーダーシップの機能不全です。 では、なぜ政治のトップは、的外れな命令を繰り返してしまう…

日本のAIは世界に羽ばたくのか ― 富士通の研究と国策「17の成長分野」の類似性から考える

世界のAIインフラの覇権争いは、特定の計算を爆速でこなす「GPU」のスペック競争から、自律的に判断し行動するエージェンティックAIを制御するための「賢く、柔軟な頭脳としてのCPU」の再評価へと、潮目が変わりつつあるようです。 AMDがただのGPU銘柄以上で…

研究所復活ブームの予兆 ― そこから30年後の幸福のカタチは生まれるか

1990年代以降、日本企業の多くは効率性を重視し、中央研究所を縮小・廃止して商品化に近い開発に特化する動きを強めていました。そんな中、ようやく研究所を復活させる動きが出てきているようです。 東芝、33年ぶり総合研究所 復活の裏に「実用化なき研究」…

資本のゲームと「責任の設計」 ― 誰がこのシステムを御するのか

「これからはAIの時代。だからAIを道具として使いこなす『プロンプトエンジニア』や『AI使い』になろう」 そんな身軽な生存戦略が語られがちです。しかし、資本のゲームは、私たちが考えるよりも遥かに冷徹で、かつ高速に進んでいます。私たちが「道具の使い…

武器を造れない「防衛産業」 ― 弱体化した生産基盤

「防衛産業を、これからの日本の新たな成長分野に」 そんな威勢のいい掛け声、スローガンが、政府や経済界から聞こえてきます。安全保障環境の激変を受け、防衛装備品の輸出解禁や国内調達の拡大が国策として進められています。しかし、ここでも私たちは、前…

IBM型ビジネスの罠 ― 「現状の改善」に汲々とする人々

連載:具現者の交代 ― フィジカル「身体」を棄てた国の行方の第2回「IBM型ビジネスの罠 ― 「現状の改善」に汲々とする人々」IBM型ソリューションビジネスに縛られる日本企業はAI時代世界で戦っているのか?

消えゆくカタチ、膨らむ脳 ―― Appleとノジマが逆行する理由

連載:具現者の交代 ― フィジカル「身体」を棄てた国の行方の第1回「消えゆくカタチ、膨らむ脳 ―― Appleとノジマが逆行する理由」なぜAppleは「ハード屋」をトップに据えたのか他

連載:具現者の交代 ― フィジカル「身体」を棄てた国の行方

連載:具現者の交代 ― フィジカル「身体」を棄てた国の行方

国が描く未来とイノベーションが生まれない国日本

「イチゴから艦艇まで」――。 日経新聞が報じた高政権の新たな成長戦略「17分野」のリストを眺めると、ある種の目眩(めまい)を覚えます。そこにはスマート農業から量子、宇宙、防衛まで、およそ現代の最先端と呼ばれるトピックが隙間なく敷き詰められていま…

原油急伸、トリプル安、為替介入 ― その売却益の使途は? 国民の痛みで「ホクホク」する政治の不透明

円相場が再び1ドル=160円を突破しました。イラン情勢の混迷化に伴い、WTI原油価格が再び110ドル超える上昇したことが理由です。エネルギーの大部分を外貨に頼る日本にとって、それは経済の心臓部を締め上げる最悪のシナリオです。 日経平均終値632円安 「ト…