2026-01-01から1年間の記事一覧
「イチゴから艦艇まで」――。 日経新聞が報じた高政権の新たな成長戦略「17分野」のリストを眺めると、ある種の目眩(めまい)を覚えます。そこにはスマート農業から量子、宇宙、防衛まで、およそ現代の最先端と呼ばれるトピックが隙間なく敷き詰められていま…
円相場が再び1ドル=160円を突破しました。イラン情勢の混迷化に伴い、WTI原油価格が再び110ドル超える上昇したことが理由です。エネルギーの大部分を外貨に頼る日本にとって、それは経済の心臓部を締め上げる最悪のシナリオです。 日経平均終値632円安 「ト…
「気候変動に対して責任を感じる割合、日本は31カ国中で最下位の35%」。 先日発表されたこの調査結果は、多くの人に「日本人の意識はそこまで低いのか」という落胆を与えました。特に、個人が今すぐ行動しなければ次世代を裏切ることになる、という項目への…
ノジマが日立の家電事業を買収、自ら「具現者」の座につくことになりました。このドメスティックな再編劇の背後には、実はこれからの日本が世界で生き残るための「生存戦略」が隠されていそうです。 現在、世界の「フィジカルAI(物理的な知能)」の領域は、…
これからの家電は、単なる「便利な道具」から、私たちの生活を自律的に支える「フィジカルAI(物理的な知能)」へと進化していくのではないでしょうか。ここで重要になるのは、そのAIにどのような「インターフェース」と「振る舞い」を与えるかです。 スペッ…
日立製作所が家電という「物理的な身体」をノジマへと託した決断は、日本の家電業界に一つの究極の選択を突きつけました。 「あなたは、あくまで自前で『身体』を抱え続けるのか。それとも、ブランドという名の『魂』だけを守るのか」 この問いに対し、いま…
2026年4月、日本の家電業界に激震が走りました。家電量販大手のノジマが、日立製作所の家電事業を約1,100億円で買収すると発表したのです。 ノジマ、日立の家電事業買収を発表 買収額1100億円 - 日本経済新聞 かつて世界を席巻した名門日立の家電が、自社製…
2026年4月、一つの時代が静かに幕を閉じようとしています。ティム・クック氏のCEO退任発表。15年前、スティーブ・ジョブズという不世出の「予言者」からバトンを受け取ったとき、世界中のメディアやアナリストは口を揃えて「アップルの終焉」を予言しました…
120年前、秋山真之が戦術の刷新を求めたように、今、日本の防衛の『OS』が書き換わろうとしています。
私たちは今、歴史的な転換点に立っています。イラン戦争の泥沼化による1バレル100ドル超の原油高と160円という円安水準に、上昇を続ける長期金利。そして、国策とも言えるインフレの常態化。 永濱利廣氏「原油高騰で2027年の家計負担3.6万円増の試算も」:日…
イラン戦争の混迷によって生じた原油高騰は、私たちの生活を根底から揺さぶっています。しかし、この「極限の制約」こそが、停滞していた日本のイノベーションを再起動させる引き金になろうとしています。キーワードは、**「リバースイノベーション」**です…
政府は「経済安全保障」の名の下、巨額の公金投入を加速させています。5年で1兆円規模の国産AI開発、そしてスターリンク依存を脱却するための衛星通信アンテナ開発。 衛星通信の汎用アンテナ開発、総務省が支援 スターリンク依存脱却へ - 日本経済新聞 この…
「AIは人間のように感情を持ちうるのか」。さらに、「感情に基づいて行動しうるのか」。 この問いについて、アンソロピック(Anthropic)の研究は、Claude Sonnet 4.5の内部に「絶望」「恐怖」「喜び」といった171種類の感情ベクトルが数学的な実体として存…
物理世界(フィジカル)と知能(ソフト)が究極の形で融合する「ヒューマノイド・ロボット(ヒト型ロボット)」。2026年3月末、筑波大学附属病院の廊下を歩く中国Unitree製ヒューマノイド『G1』の姿は、日本のロボット産業が直面する「理想と現実」のすべて…
2026年4月、大阪メトロによる万博EVバスの「転用断念」という苦いニュースの一方で、日本の自動運転は一つの**「現実的な型」**に辿り着こうとしています。 それは、ティアフォーが塩尻市(地方)と都営バス(都市)という、全く異なる現場で見せた「二極の…
大阪メトロは万博で運行したEVバス190台すべての転用断念を発表しました。 【速報】安全性懸念、万博EVバス190台転用断念|47NEWS(よんななニュース) 約75億円を投じた車両が、事実上の「スクラップ」となる異例の事態。これは、日本の「移動のDX」が抱える…
有人月周回ミッション「アルテミス2」が、轟音とともに月へと旅立ちました。1972年のアポロ17号以来、実に半世紀以上の時を経て、人類は再び月の引力圏へと足を踏み入れます。 NASA「アルテミス」計画の有人宇宙船、打ち上げ成功 10日間で月を回って帰還へ -…
「軽油が200円に達するかもしれない」。 ホルムズ海峡の緊張がもたらした燃料高騰は、2024年問題を経て疲弊した日本の物流網にトドメの一撃を刺すかの様相です。 軽油価格の高騰で迫る運送危機 トラック運賃に上げ圧力 - 日本経済新聞 今、私たちが注目すべ…
需要があるはずなのに、価格が高止まりし、在庫がだぶつく。一方で消費者は安価なパスタや輸入米へと流れていく。 日本政府が掲げる食料安全保障。その象徴であるコメが、今、「コスト高による割高な指標」と「市場の下落」の板挟みにあっています。 コメの…
「AIに仕事が奪われる」という恐怖が語られて久しいですが、今、世界のテクノロジーの最前線では逆の現象が起きています。それは、**「脳(AI)が、現実を動かすための身体(ロボット)を必死に求めている」**という状況です。 エヌビディアのジェンスン・フ…
イーロン・マスク氏が2026年3月にぶち上げた**「テラファブ構想」。テスラ、スペースX、xAIの3社が連合し、半導体の設計から製造、パッケージングまでを一つの屋根の下で行う。 マスク氏「テラファブ」構想、AI向け半導体不足の現実を浮き彫りに:ブルームバ…
私たちは、日本の製造業が描いてきた「輝かしい未来」が、音を立てて崩れる瞬間に立ち会っているのかもしれません。 ソニー・ホンダモビリティ「AFEELA」の開発中止と、ユニコーンの旗手スパイバーの私的整理。これらは単なる個別企業の不運ではなく、「従来…
ホルムズ海峡の封鎖が続いています。その影響は、エネルギー価格の高騰という一段階上のフェーズを超え、世界各地の「生活の細部」へと深刻な影を落とし始めています。 「非常事態」:フィリピンから世界へ フィリピンでは非常事態宣言が発令されました。発…
「死に物狂いでとった」。サスペンション部品の雄、ヨロズの経営陣が語ったこの言葉には、かつての「ケイレツの長男」としてのプライドを捨て、一介のチャレンジャーとして泥を啜る覚悟が滲んでいます。 ヨロズ「死に物狂いでとった」 中国で進むか退くか、…
「トヨタが、日系部品を捨てた」。衝撃的なニュースが、日本のものづくり現場を駆け抜けました。中国向けの新型EV「bZ3X」において、トヨタは部品の大部分(一部報道では約9割)を中国系サプライヤーから調達。長年苦楽を共にしてきたはずの日系部品メーカー…
米国と中東イランの戦争。米国が圧倒的な軍事力を見せつけた開戦当初でしたが、徐々に戦い方が変わってきたのでしょうか。今、世界が目撃しているのは、これまでの防衛常識が崩れていく光景です。 米軍、迎撃ドローン「メロプス」1万機投入 対イランでコスト…
原油価格が$100の大台を超えたというニュースに、かつてコモディティ価格が狂乱した時代の「胃がひりひりする感覚」が蘇ります。中国が世界の工場として爆走し、あらゆるコモディティが品薄となり、サプライチェーンの維持に汲々としていました。いかに買い…
「長納期品の在庫を確保せよ」「有事の対策チームを立ち上げよ」。イラン情勢が緊迫する中で流れるこうしたビジネスニュースに、言いようのない違和感を覚えます。 イラン攻撃への緊急対策、長納期品確保と新戦略立案チームの立ち上げを | 日経クロステック…
「原油$100突破」という衝撃的ニュースが流れる影で、日本の製造業を根底から揺るがす通知が駆け巡りました。出光興産による「エチレン生産停止の可能性」の通告です。 出光興産「ホルムズ封鎖長期化ならエチレン生産停止も」 取引先に通知 - 日本経済新聞 …
政府が1000億円を出資し、拒否権を持つ「黄金株」を握る。ラピダスの筆頭株主となった国が掲げるのは、「官民一体」という名の強力な国家主導体制です。 ラピダスに2676億円出資 民間は32社、政府が筆頭株主に:時事ドットコム 赤沢経済産業相の「必ず…