Into The FUTURE

未来はすべて次なる世代のためにある

2020-01-01から1年間の記事一覧

【SDGsと水資源】 垂直農業で挑む「水節約」と「ゼロエミッション」

海外記事を読んでは、世界のあちらこちらで、未来を危惧し、行動を起こす人たちがいると気づく。 東南アジアでは、海洋に流出するプラごみの多さを憂い、問題を提起し、活動する人々を紹介する記事が多いと感じる。地域ごとに、現代の矛盾とでいえそうな、そ…

【脱炭素】エアバスの水素航空機コンセプト、米GEは脱石炭火力へ

米GE 石炭火力発電から撤退 それが意味すること 「米GE、石炭火力発電から撤退へ」との共同通信の報道に驚く。GE、米電機大手ゼネラル・エレクトリックは、あのトーマス・エジソンを祖とする。 世界初の商用発電所は、トーマス・エジソンにより建設され、188…

人権問題で揺れる中国 それでも代替肉の米ビヨンドミートは中国をめざす

中国でのウイグル人に対する人権侵害が問題視されている。米政府はウイグル人の強制労働などに関わる企業からの輸入を禁止する措置に動く。スウェーデンのアパレルH&Mは、新疆ウイグル自治区にある工場から間接的な調達があったと指摘を受け、関係する企業と…

進むアパレルの構造改革 大量の売れ残り問題は解決に向かっているのか

苦しい状況になれば生き残りをかけて改革を実行するのが世の常だったりする。ただ思い描くようなV字回復を誰もができる訳ではない。アパレルの名門レナウンが経営破綻したと聞いたとき、名をはせた企業も倒れることがあるのだと改めてそう思った。調べてみれ…

【脱炭素化最前線】バッテリー交換式EVがあってもいいのではないだろうか

2003年に始まったテスラが、こんなに早く時価総額でトヨタを一時的にせよ抜くなんてことは、ほんの少し前までは想像することもしなかったことである。テスラのたゆまぬ努力もあってのことであろうが、外部環境の変化も後押ししたのだろう。 今では、石油メジ…

なぜ「当たり前でないこと」が蔓延する社会になったのか、新内閣は改革を進める

新しい内閣の目指す社会像は「自助・共助・公助、そして絆」だという。その認識の下、地方の活性化、人口減少、少子高齢化をはじめ山積する課題を克服していくことが、日本の活力につながるという。また、新首相は、あたり前でないことを見逃さず、現場の声…

SDGsと中国 対立する持続可能な世界

中国を取り巻く環境がさらに混沌としてきているのだろうか。ここにきて、欧州も中国批判を強めているようだ。 ルールなき世界 14日、EUと中国のオンライン形式での首脳会談があったという。ロイターによれば、EUのミシェル大統領は中国に「利用されない」と…

地方から始まるSDGsに根差した活動 新しい政治はそうしたひとつひとつを活かすべき

国内の製造業がまだ活発だったころ、仕事の関係で日本各地の協力工場に出張することがあった。地方の名産に出会えたり、長い時間電車に揺られて移動することもまた楽しいものだった。わざわざ夜汽車に乗って東北まで移動したこともあった。やがてグローバル…

終わりの始まりか、初の東京圏からの人口流出

東京圏で初の「人口流出」の事態が起きたという。共同通信によれば、7月の外国人を含む人口移動報告で、埼玉、千葉、東京、神奈川の東京圏から他の道府県への転出が転入を上回り、人口流出に当たる「転出超過」となったことが分かったという。2013年7月以来…

空を赤く染める森林火災は危機の予兆か 温暖化対策を急ぐ企業たち

気候変動の影響が深刻化していることはないだろうか。米カリフォルニア州の山火事が拡大しているようだ。メディア各社が火星のような米西海岸の様子を報道する。 北極圏でも森林火災は続いているようだ。AFPによれば、シベリアでは今年1月以降、広範囲で異常…

「Go To」で動き出す日本 赤からオレンジに変わった東京のコロナ警戒レベル

東京都の新型コロナの感染状況の警戒度を示す指標が1段階下がり、レッドカラーからオレンジに変わった。といっても、新規感染者が足元で急激に減じたわけではない。まだ警戒を続けていかなければならないのだろう。 様々な憶測があるのだろうが、23区で続い…

ディズニー映画「ムーラン」問題の深層 なぜ欧米はウイグルを問題視するのか

ディズニーの実写版映画『ムーラン(Mulan)』がSNS上で話題になっているという。 批判される理由は、この映画の一部シーンが、イスラム教徒に対する人権侵害が横行する中国 新疆ウイグル自治区で撮影されていたことが明らかになったことのようだ。 AFPによ…

華やかさとその裏の闇 アベノミクスと様々な評価

アベノミクスに対する評価は様々だ。何が正しいかわからない。 仮に正しい評価があるとすれば、それは歴史ということのかもしれない。アベノミクスの8年余りの歳月も歴史の一部に過ぎない。未来は、良くも悪くもアベノミクスという現実を包含し作られていく…

アパレル危機というが、ほんとうにそうなのか

新型コロナで行動変容が起こった。アパレルはその影響をまともに受けたようだ。名門レナウンの破綻はその象徴なのかもしれない。民事再生手続きでスポンサー企業を探し復活を目指していたが、ブランドを売却したことで、レナウンという会社が消えることにな…

「空の産業革命」 近づくドローンによるラストワンマイル配送と空飛ぶクルマ

8月下旬、SkyDrive(スカイドライブ)が空飛ぶクルマの試験飛行に成功したという。 スカイドライブによると、有人飛行試験は夕刻に行われ、飛行時間は約4分間だったという。機体は1人乗りで、パイロットが操縦したが、コンピュータ制御のアシストにより、飛…

【SDGsと実用主義】 ナイキやユニリーバにみる実例

ジャストシステムが、「マーケターのSDGsへの取り組みに関する実態調査」の結果を公表した。 SDGsを認知している最も多くのマーケターが、SDGsに取り組んでいると聞いて思い浮かぶ企業に、「トヨタ自動車」を挙げたという。次いで「パナソニック」、「サント…

コロナ渦 苛立つ中国とそれぞれの国のリーダーたち

チェコの代表団が台湾を公式に訪問しているという。 中国は「一つの中国」に反する「卑劣な行為」だとして激しく非難したと日本経済新聞が伝える。 代表団は首都プラハ出発を前に「今回の台湾訪問はチェコのバツラフ・ハベル元大統領の精神を示すことだ」と…

対立の行くつく先 ただ単にサプライチェーンが変わるだけか

アップルのアイフォンを製造する鴻海精密工業(Foxconn)が工場移転などの動きが活発化させているようだ。今後の世界のサプライチェーンに影響していくのだろうか。 ロイターによると、 台湾の電子部品メーカー、鴻海精密工業(Foxconn)や和碩聯合科技(ペ…

アップル税の行方 フォートナイトに「ハリウッド」のような新天地はあるのか

アップルと人気ゲーム「フォートナイト」を運営する米エピックゲームズの対立が深まっているようだ。 ロイターによれば、エピックは、「フォートナイト」について、アップストアを介さずにアイテムを直接購入できる仕組みを撤廃する考えはないと表明したとい…

沈んだGDP 遠退く経済再生 名門の末路 レナウンの場合

民事再生中のアパレルの名門レナウンがついに清算、消滅となるようだ。 TSR東京商工リサーチによれば、当初想定したスポンサーによる再生計画の作成が難しく、主力事業の譲渡で得た資金を配当した後、清算する方向で検討しているという。 破綻レナウン 再生…

コロナ渦でも宇宙ベンチャーは巨額なマネーを集める 

Space X(スペースX)が新たに19億ドル(約2000億円)の資金を調達したという。 「まだ未公開企業であるSpaceXにとって、さほど驚きに値するものではない」とTechCrunchはいう。 これまでの成功を考えると、巨額の投資を得る絶好の状況になりつつある。年初…

便利、効率の裏側 ウーバー、リフトのサービス停止騒動

米カリフォルニア州で、ウーバーとリフトが、21日午前に配車サービス事業を一時停止する可能性があるとロイターが報じ驚いた。 その後、土壇場でサービス停止が回避される。 州控訴裁が、「ドライバーを個人請負人として扱うことを禁じる」という一審の仮命…

アップルの時価総額 驚愕の2兆ドル なぜ投資家にも愛されるのか

アップルの時価総額が2兆ドルを超えたという。ざっと210兆円。米国企業ではじめだという。日本経済新聞は、「安定成長が見込める企業にマネーが集中している」と指摘する。 コロナ下の株式市場では大型ハイテク株へのマネー集中が進んでいる。 アップルは在…

脱炭素の切り札は水素か 欧米で動き始める水素利用

水素を燃料とする燃料電池車のスゴイ車が登場した。いよいよ水素の時代が始まりそうな予感がしてくる。 未来を予感するFCV HYPERION(ハイペリオン) XP-1 米国カリフォルニアのスタートアップ HYPERION(ハイペリオン)社から、「XP-1」というFCVが登場する。…

食べチョクやZOZOがヤマトと連携 クロネコヤマトのDXと働き方改革

新型コロナによる緊急事態宣言下、必要な物資の配送を支えてきたヤマト運輸が業績を回復させたようだ。 巣ごもり消費の拡大も業績回復を後押ししたのだろうか。 20年4-6月期、ヤマトの宅急便の取扱量は17%増の4億9100万個あまりと大きく伸びた。売上高は3920…

結束する欧州、対立する米中、それに適応していくビジネスもある

香港のことが気になる。香港国家安全維持法が制定され、同法違反容疑で逮捕者が出るまでの事態になってきた。 20年近く、仕事を通して香港と関わりがあった。ニュースだけを見ると、再び香港を訪問しようとの気にあまりなれない。知り合いも多くいるが、声を…

レジ袋とバイオマスプラスチックスを考察 環境への影響は

レジ袋が有料化されたり、石炭火力発電など石炭政策が変化してきた。ここ最近、エコフレンドリーな施策が目に付くようになってきた。 その火付け役である小泉環境相がたびたびメディアに登場し、その背景や経緯を語っている。 「.....なぜ(レジ袋の有料化が…

TikTokを排除する米国 鎮静化はあるか 米中対立の行方 

米政府が、動画共有アプリTikTokを提供する中国企業バイトダンス(ByteDance)とSNSアプリ微信(WeChat)を提供するテンセントとの取引を禁止する大統領令に署名したという。いずれの措置も署名日から45日後に有効となる。 wiredによれば、「米中が新たな冷…

コロナ渦 苦境に会っても黒字を生み出すトヨタとリストラを急ぐアパレルの差とは

コロナ渦が長引く。これだけ長引けば様々な産業に影響が出てもおかしくない。 TSR東京商工リサーチによれば、「新型コロナ」関連の経営破破綻(負債1,000万円以上)が、全国で400件に達したという。 業種別では、飲食業が60件で最多、次いで、アパレル関連(…

【脱炭素】加速するのか「カーボンリサイクル」カーボンニュートラルを目指せ

東京大学が、「CO2に対する気候感度の不確実幅が低減」という研究成果を発表した。 少しばかり期待したが、なかなかそういう結果は得られないようだ。 IPCC 5次報告書で、1.5―4.5℃となっていた気温上昇幅が、様々な証拠を組み合わせることで、その幅が2.6―3.…